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五十三 ページ3

貴 ゴホッゴホ…なんだ今のは

シーン

妙に静かだ。先程まで怒号と刀の交わる音達が混じり合っていた戦場とは思えない

貴 クソ…なんもみえねぇ

あたりは砂埃に包まれ異様な臭いだけが感じ取れる

コツン

貴 なんだこれ…。!?まさか天導衆?

そこにはに先程まで殺そうにも殺せなかった散々手を焼いたやつらが死体となって転がっていた

貴 …なんだよこれ

また足を進めると一つ何かとぶつかる

貴 佐々木!?

目を凝らして見るとそこには見慣れた顔が無残な姿になって倒れていた

貴 神威!

貴 高杉!

貴 銀時!

貴 …十四郎!

嘘だ。コイツらがこんな簡単に死ぬわけがない

だんだんと、砂埃が晴れるなかどんどんと自分の仲間の死体達が転がっているのが見えた

貴 ああああああああ!なんだよコレ!嘘だ!!おい返事をしてくれ…みんな!総悟も近藤さんも…みんなどこいっちまったんだ!!!!

皆が死んだそこにはAの叫び声だけが残る

コツ…コツ

その時一つの足音が聞こえた

貴 おい!誰かそこにいるのか!?一体どうなってるんだ!!

虚 どうですか?人間ってのは愚かでしょう

貴 …ッお前は!!吉田松陽!?

虚 貴方も彼を知っているのですか。だが残念ながら私は彼とは違う

貴 じゃあ一体…

虚 A貴方は見ていて飽きない。どちみち滅ぶ星だ。もう少し楽しませてもらおう

貴 まさかお前がみんなを!!!

ブシャァアアア

虚が手を触れた場所からは血が吹き出した

貴 クッ

虚 私に構っている暇があるのですか?その血、あなたの血は彼らを生き返らせる事ができます。もっとも彼ら全員を生き返らせるためには貴方の血は枯れ果てもう二度と貴方は彼らに会う事は出来ないでしょう。さぁ選択です。貴方はどちらを選びますか?

そうゆうと虚は去って行ってしまった

貴 そんなの決まってんだろ……

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作成日時:2018年9月25日 2時

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