生まれ変わったらクズでした……４

"人" ページ13

珠世
「……あれは」

愈史郎
「珠世様？」

獪岳(A)
「急に止まってどう……し…！炭治郎！？」

人を押さえてる……あんなに暴れて

珠世
「鬼にされています」

珠世side

可哀想に

鬼となれば一番最初に家族を傷つける

…………私がそうだったように

私はあの男を許さない

私が望んだ、あの子の未来を

私の自身が摘み取る原因を作った

あの男を

あの少年には、私達はどう見えているのかしら

あの隊服"鬼殺隊"…

鬼を狩る者

炭治郎
「……めてくれ！！」

…！

炭治郎
「この人に誰も殺させたくないんだ！！」

……ひと

炭治郎
「邪魔をしないでくれ、お願いだから！！」

……貴方は、目の前で鬼になってしまっても

人と呼ぶのですか

獪岳(A)
「珠世さん、愈史郎、
俺、炭治郎を助けに……」

愈史郎
「は…？勝手にすればい」

珠世
「私も手をかしましょう」

愈史郎
「珠世様！？」

獪岳(A)
「…！お願いします」

彼は、どことなく獪岳に似ている

私達を人として扱った

珠世
「惑血 視覚夢幻の香」

それに……直接、彼から聞かなければ


炭治郎side

炭治郎
「！？」

何だ、この香りは……

周りが見えない？この紋様は一体！！

何かの攻撃か！？まずい……今、攻撃されたら

珠世
「あなたは、鬼となった者にも"人"という
言葉を使ってくださるのですね
そして助けようとしている」

この…ひと…………いや、この匂い

珠世
「ならば私もあなたを手助けしましょう」

炭治郎
「……なぜですか？
あなたは……あなたの匂いは……」

珠世
「そう、私は鬼ですが医者でもあり
あの男、鬼舞辻無惨を抹殺したいと思っている」

…！！！


無惨side

あの耳飾り…………

あり得ない、アイツの子孫は殆ど

根絶やしにした筈だ……だが

ならば何故、アイツの耳飾りをした者がいる

ただの低能だとしても、いずれ脅威となるやも

…ろさねば

殺さねば

バシッ

酔った男
「痛っ…何だてめぇ」

無惨
「………すみません」

殺さねば

酔った男
「おい待てよ！！」

無惨
「申し訳ないが急いでおりますので」

殺さねば

酔った男
「おいおい随分いい服来てやがるなぁお前
気に入らねえぜ青白い顔しやがってよぉ
今にも死にそうじやねぇか」

しにそう？誰が？私がか？

ドッ

大柄な男
「おい弟に何しやがる」

連れの女
「あんた！！死んでるよ
やっちゃんが息してない」

ドギャ

大柄な男だったもの肉の塊が空に舞う

無惨
「私の顔色は悪く見えるか」

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