生まれ変わったらクズでした……

答え ページ26

悲鳴嶼side


何が…………？







獪岳(A)
「違うんだ！行冥さんは、
人を殺すような残忍なことはしない！」



門番
「罪人を庇って、どうするんだよ
早く、帰りなさい」




かい……岳？



獪岳(A)
「あれは、全部鬼がやったことなんだ！
お願いだから……行冥さんを
釈放して下さい！冤罪なんだって！」



門番２
「止めなさい……！君、大怪我してるだろう？
こんな所に来ちゃダメだ！
家に帰って安静にしてなさい！」



獪岳(A)
「お願いします！話を
話を聞いて……聞いて下さい！」




何故……此処に……



お館様
「考えを全て覆さなくても良い
けど、少なくとも彼は、先程の考えに
当てはまるかい？」



門番
「あ……！？ちょっと、
勝手に入るんじゃない！」



足音がドンドン近付いてくる……



獪岳(A)
「行冥さん！！！」


私の前に立つ獪岳


頭に巻かれていたであろう包帯は


とれて……廊下に散らばっている


きっと、弛んでしまっていたんだろう……


あの時、鬼につけられた傷は


塞がっておらず、とても痛々しい


血の匂いで分かる……


獪岳(A)
「なんで……なんで……！
行冥さんは、悪くないのに！」



格子を掴んで涙を流している……私のために？



門番
「こら！早く、此処から……」



お館様
「すみません……この子も一緒に
居させて貰えないでしょうか？
少しの間だけでいいので……」


門番２
「…………分かりました」



……



獪岳……信じても、良いのか？



お前を……



獪岳(A)
「行冥さん…！行冥さんは、
俺達を救ってくれた恩人なのに…！」



…！



お館様
「君が人を守るために戦ったのだと
私は、知っているよ
君は、人殺しではない……そして、
この子も知っている」



あぁ……



お館様
「どうだろう？
この手を………いや、この子の手を
とっては、くれないかい？」


獪岳(A)
「行冥さん…！」



答えは、もう決まっている

☆大正コソコソ話☆→←聞こえてくる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す