4話 人生万事塞爺が虎 ページ6
Aside
あの良く判らない神の処を去って
耳の隣で空気の切れる音がするなと思い、
『目』をゆっくりと開けて見る。
目の前に広がるのは大きな街。
如何やら自分たちが落ちていく先は河川敷のようだ。
冷静に考えている場合では無いな…と思いつつも
如何することも出来ない為、唯一の救いである
コノハをチラ見する。
なんとコノハはカッと『目』を開いていた。
奇跡だなと思いつつ現在進行形で近づく
地面_というか河川敷_を見る。
この高さだと水は
良く判らない理由で命綱無しの
タヒんでいくよりちゃんと自分から川ボチャしたいものだ
とかなんとか考えてみる。
よくよく考えてみれば僕の『目』を使って
僕達全員を救えるぐらいに大きい物が創れる気がしない。
結局コノハの腕に包まれて川にボチャりと落ちていく。
その際に水が入ったのか、
余りの衝撃に耐えられなかったのか、
定かではないが、意識が遠のいていった___。
−−−−《side change》−−−−
敦side
一杯の茶漬け。
梅干しに刻み海苔。其れに
其れに熱い
旨かったなぁ。
孤児院の台所で人目を忍んで食った夜の茶漬け。
ていうか___、
腹減ってタヒぬ____。
僕の名前は敦。__故あって餓 死寸前です。
孤児院を追い出され、
食べるもの、寝るところもなく、
かといって盗みをはたらく度胸もなく、
こんな処迄来てしまった。
生きたければ盗むか奪うしかない。
けど___。
孤児院の人[お前など孤児院に要らぬ!
何処ぞで野垂れタヒんでしまえ!]
五月蝿い…僕は死 なないぞ___。
僕は決意し、きゅっと手を握る。
生きる為だ。
次に通りかかった者。
其奴を襲い、
財布を奪う。
…………気配!
其の気配を辿ると何と川を流れる人間の手足。
其れは少しずつ川を流れ、とぷんと音を立てて沈んだ。
いやいや__流石にこれはノーカンで……!
チラッと二度見すると其れは鳥に突かれていた。
流石に可哀想かも…。
敦「ええい!!」
僕はあのヒトを助ける為に川へ身を投げた___。
───
過去に云われたことは[──]で表します。
説明不足で申し訳ありません…。
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赤梓 マーチ(プロフ) - *yuara*さん» コメントと応援ありがとうございます!夢主ちゃんの画像は私が投稿しているイラスト集に貼ってありますよ!よかったらそちらを見ていただけると嬉しいです!これからも何卒夢主ちゃんをよろしくお願いします! (2018年4月30日 16時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
*yuara* - 誠に勝手なのですが、夢主ちゃんの画像見たいです!面白いです!!!!!続編楽しみにしてますね☆ (2018年4月29日 21時) (レス) id: 8373046493 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 雛さん» そそそ、そういえばそうでした…!これからも頑張らせていただきます!コメントありがとうでした! (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
雛 - 太宰さんとコノハの声優さん同じ人なんですよ…(笑)更新頑張って下さい!応援してます! (2017年12月29日 13時) (レス) id: 9bafc33712 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 桜紅葉さん» 2の方からちょっとずつ出番増やします!あんま出てなくてごめんなさい(´・ω・`) (2017年11月4日 19時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マーチ( *˙ω˙*) | 作成日時:2017年5月2日 15時