19話 或る爆弾 ページ21
Not side
大丈夫なのだろうかと心配しつつ急いで支度をして
外に出た中島少年。
───の目の前には何故かドラム缶に嵌った太宰青年。
───と何故かそれを放置してお握りを頬張るA。
良く来たね、と呑気に声を掛ける太宰青年。
早速だが助けて、と助けを
理解が追いついていないのか困惑したように
立ち尽くし、何だこれはと質問をする中島少年。
何だと思う、と太宰青年が質問すると、
この光景が信じ難いのか顔を険しくさせて
朝の幻覚かと応える中島少年。
それに、違うと即答した太宰青年は説明を始めた。
なんでも、ドラム缶に嵌るという自 殺法があるらしく、
早速試してみたのだが、苦しいばかりで一向に
タヒねないと感想─のようなもの─も交えつつ云う。
腹に力を入れていないと
然し、
中島少年に助けを求めた、ということのようだ。
そんな様子を見て、中島少年が
自 殺なのだからそのままいけば逝けるのではと
正論を投げかけるも、苦しいのは嫌だと
駄々をこねる太宰青年。
未だ疑問符を浮かべているが、一応納得したのか
なるほど、と声を漏らす中島少年。
───まあ、自 殺法では無く拷問法なのだから、
苦しいのは当たり前なのだが。
よっとドラム缶を倒して太宰青年を救出する。
頭をぶつけてしまってはいけないだろうと
Aが太宰青年の頭を抑えていた。
改めて、彼の名は敦。
無自覚のままこの間迄世間を騒がせていたという
『人喰い虎』に変身して暴れていたところを
例の自 殺嗜癖の彼─太宰青年に助けられた。
そんな太宰青年は、かの有名な異能力集団、
『武装探偵社』の一員らしいのだが──。
同僚のかたには助けを求めなかったのかと素朴な疑問を
投げかける中島少年に、勿論とでも云うように
求めたよ、と応える太宰青年。
然し、タヒにそうなのだと助けを請うた時、
タヒねばいいじゃないかと
知らぬ者なき異能力集団───ねえ…と頬を掻く中島少年。
因みに何故太宰青年を放置していたのだとAに聞くも、
拷問法を試す彼を見てなんか萎えたと云う。
然も呼び出されたのは朝食の途中だったらしい。
そりゃあ放置してお握りを頬張るよなぁと納得する中島少年であった。
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赤梓 マーチ(プロフ) - *yuara*さん» コメントと応援ありがとうございます!夢主ちゃんの画像は私が投稿しているイラスト集に貼ってありますよ!よかったらそちらを見ていただけると嬉しいです!これからも何卒夢主ちゃんをよろしくお願いします! (2018年4月30日 16時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
*yuara* - 誠に勝手なのですが、夢主ちゃんの画像見たいです!面白いです!!!!!続編楽しみにしてますね☆ (2018年4月29日 21時) (レス) id: 8373046493 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 雛さん» そそそ、そういえばそうでした…!これからも頑張らせていただきます!コメントありがとうでした! (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
雛 - 太宰さんとコノハの声優さん同じ人なんですよ…(笑)更新頑張って下さい!応援してます! (2017年12月29日 13時) (レス) id: 9bafc33712 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 桜紅葉さん» 2の方からちょっとずつ出番増やします!あんま出てなくてごめんなさい(´・ω・`) (2017年11月4日 19時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マーチ( *˙ω˙*) | 作成日時:2017年5月2日 15時