16話 人生万事塞爺が虎 ページ18
Not side
虎化した中島少年から現在進行形で逃げる太宰青年。
猪のような猛突進を避け、
熊のように力強い
最後にもう一度来た打拳をも避ける。
正直運動神経というか──反射神経というか──
その手の物が高すぎて怖いくらいである。
兎に角、余裕さえも見せてしまうほど、
冷静に対処する太宰青年には思わず
太宰青年は、ズザザッと音をたてて後退。
行き着く場所は────
太宰「おっと」
建物の壁。
虎を前にしたとしても怯まない。
太宰「獣に喰い殺される最期というのも、
君では私を殺せない」
『異能力』───人間失格。
これは太宰青年の『異能力』である。
端的に言えば触れた能力の無力化。
その能力には種類は問わない。
『君では私を殺せない』の一言の後、
能力を発動させ、虎の能力を無効化。
虎の正体である中島少年へと姿を変えるも、
太宰青年の肩に頭を乗せて寄り掛かる。
太宰青年はポスリと倒れてきた中島少年を受け止めるも、
顔を険しくさせ、少しの沈黙の後、
太宰「男と抱き合う趣味はない」
と無情な言葉と共に中島少年を
ビタンと床に叩き付けるように放り投げる。
───然し、今まで何処へ行っていたのか
全く姿を見せなかったAが現れ、受け止めた。
その光景に何故か顔を顰めている太宰青年は
一旦放っておくとして、
丁度その時に『おい太宰!』と聞き覚えのある
青年の声が聞こえた。
国木田青年である。
その声に返事をして、虎は捕まえたことを報告する太宰青年。
『只今絶賛伸びてるなう』な中島少年を指差して。←
そんな中島少年を見て察したのか声を出す国木田青年に
肯定するように虎の能力者であることを告げる太宰青年。
そんな青年に呆れながらもピラッと或る紙を
取り出して見せる国木田青年。
あの食事処で太宰が国木田青年を一度社に戻るように
紙の内容は
『十五番街の西倉庫に虎が出る。
逃げられぬよう周辺を固めろ』
というもの。
重要な部分が抜けているからか肝を冷やしていたようだ。
矢張り国木田青年は苦労人だ。
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赤梓 マーチ(プロフ) - *yuara*さん» コメントと応援ありがとうございます!夢主ちゃんの画像は私が投稿しているイラスト集に貼ってありますよ!よかったらそちらを見ていただけると嬉しいです!これからも何卒夢主ちゃんをよろしくお願いします! (2018年4月30日 16時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
*yuara* - 誠に勝手なのですが、夢主ちゃんの画像見たいです!面白いです!!!!!続編楽しみにしてますね☆ (2018年4月29日 21時) (レス) id: 8373046493 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 雛さん» そそそ、そういえばそうでした…!これからも頑張らせていただきます!コメントありがとうでした! (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
雛 - 太宰さんとコノハの声優さん同じ人なんですよ…(笑)更新頑張って下さい!応援してます! (2017年12月29日 13時) (レス) id: 9bafc33712 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 桜紅葉さん» 2の方からちょっとずつ出番増やします!あんま出てなくてごめんなさい(´・ω・`) (2017年11月4日 19時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マーチ( *˙ω˙*) | 作成日時:2017年5月2日 15時