25話 或る爆弾 ページ27
Aside
ああ、戸籍矢っ張り無かったんだ。
別にどうとでもなりますけどね。
然し、馬の骨とは…非道いですね太宰さん。
太宰「で、社長の一言でこうなった、と」
国木田「で社長……結果は?」
僕なんもしてないよね、大丈夫かな。
そう思いつつも社長さんを見るとこっちを見ていた
社長さん。
わー、威圧感凄いですねー。←
福澤「……そこの娘」
貴「はい、私で合っておりますでしょうか」
合ってなかったら恥ずかしい。
肯定の意を示す様に頷く社長さん。
合っていたようでよかったけどなんでしょうね。
福澤「何故爆弾を前にしても怯まなかった」
貴「ああ、そんなことですか。
理由は単純明快、結末を知っていたからです」
国木田「はぁっ!?」
敦「えぇぇっ!?」
何故そんなに驚くのでしょう。
太宰「何故知っていたんだい、演技は完璧だったろう?」
貴「そうですね、演技"は"完璧でした。
でもよく考えれば可笑しな点が幾つか…。
長くなりますがよろしいでしょうか」
福澤「よかろう、話してみよ」
貴「はい。では説明を開始致します。
最初に違和感を感じたのは国木田さんが
『探偵社に爆弾魔が立て篭もった』と云いに来た時」
国木田「なんだと…!?」
太宰「へぇ、そんな最初から」
貴「何故国木田さんが探偵社での爆弾魔の立て篭りを
知っているのでしょうね。
普通なら人質として捕まっていて脱出が
可能な筈が無いでしょう。
仕組まれているとしか考えられません」
国木田「」←
敦「た、確かに…」
貴「次に、簡単に入れた探偵社と人質の少なさです。
普通なら、事務員を皆人質にとって
探偵社の扉の鍵は閉めておくでしょう。
今回の爆弾は時限式だったのですから、
たった5秒の間でも逃げられてしまいます。
最後に社長さんの予定を知らなかったこと。
探偵社員の顔と名前は調査していたのに、
社長さんが出張に出ていたことは知らなかった。
出張に出ていると知っていれば爆弾魔が
来るはず無いですからね」
ああ、出し切った。
中島さんも納得したようにしている。
理解が追いついているようで何より。
これで終わりだと言わんばかりにお辞儀する。
すると太宰さんから声がかかった。
太宰「……Aちゃん怖いね」
貴「何処がです?普通でしょう」
───
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赤梓 マーチ(プロフ) - *yuara*さん» コメントと応援ありがとうございます!夢主ちゃんの画像は私が投稿しているイラスト集に貼ってありますよ!よかったらそちらを見ていただけると嬉しいです!これからも何卒夢主ちゃんをよろしくお願いします! (2018年4月30日 16時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
*yuara* - 誠に勝手なのですが、夢主ちゃんの画像見たいです!面白いです!!!!!続編楽しみにしてますね☆ (2018年4月29日 21時) (レス) id: 8373046493 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 雛さん» そそそ、そういえばそうでした…!これからも頑張らせていただきます!コメントありがとうでした! (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
雛 - 太宰さんとコノハの声優さん同じ人なんですよ…(笑)更新頑張って下さい!応援してます! (2017年12月29日 13時) (レス) id: 9bafc33712 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 桜紅葉さん» 2の方からちょっとずつ出番増やします!あんま出てなくてごめんなさい(´・ω・`) (2017年11月4日 19時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マーチ( *˙ω˙*) | 作成日時:2017年5月2日 15時