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レン「やぁぁぁぁぁあ!」
キィンキィン、とクナイ同士がぶつかり合い、演習場に響き渡る。時計の針は刻一刻と刻み続ける。
クシナ(あと30分。どうするみんな)
クシナ「おっと」
「えい、えい!レンくん!スタイルA!」
レンの体の影からヒナミの手裏剣が飛んでくる。
クシナ「なかなか厄介なコンビだってばね!でも…」
レン「うわっ?!」
クシナ「弱すぎだってばね〜!またまだガキンチョね!」
レンのクナイが弾かれ、レンがじり、と後退する。
クシナ「ふふ………ッ!」
レンの背後から大勢を低くしたヒナミが躍り出た。
「ハァ!!!!」
点穴を一寸の狂いなく、最速で突きを繰り出した。
クシナ「ぐっ?!…っ」
「ヤァ!」
クシナ「!!」
「今!!」
クシナ「えいや!」
「きゃあ?!」
背中を羽交い締めにされ、身動きが取れなくなる。パタパタと暴れてみるも効果はない。
クシナ「へっへっへ。これで終いだってばね」
ちりん。
クシナ「なっ?!」
ハヤト「はい、終わりですね」
腕の中にいたヒナミは消え、鈴を手にしたハヤトの腕に抱えられていた。
クシナ「ふ、ふふふ…3人ともごーかっく!!だってばねー!!」
「「「えっ」」」
クシナ「この演習はチームワークができるかをはかるテスト。よく3人で協力したわね」
ハヤト「そう…だったんですか…でも、でも僕は…1人でやろうとしました。」
レン「俺も。うずまき上忍…ヒナミは兎も角、俺たちは…」
「2人が協力してくれたから、合格できたの。2人のおかげ、だよ」
クシナ「それは間違いだってばね。2人のおかげじゃなくて、3人だから出来たんだってばね!」
「「「3人…だから」」」
クシナ「これより第8班はフォーマンセルとして任務にあたる!みんなでがんばるぞ!」
「「「はいっ!」」」
クシナ「そこはおー!じゃないの…?」
ハヤト「そうなんでしょうか、うずまき上忍がおっしゃるなら…」
クシナ「はいソレ!堅っ苦しいのは嫌いだってばね!クシナ先生、でいいわ!」
レン「おう!クシナ先生!」
「ふふ」
クシナ「いや〜…それにしてもびっくりしたってばね。ヒナミはてっきり支援型かと思ってた!なかなか演技派ね」
「ありがとう…ございます。ハヤトくんの案のおかげです。すごいよ、ハヤトくん」
ハヤト「あ…ありがとう」
「レンくんも、すごい。中距離だけじゃなくて近接戦まで…」
レン「お、おう…」
クシナ「ヒナミ…それは可愛すぎるってば」
「えぇ……」
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作者名:瑠威 | 作成日時:2023年4月21日 14時