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イタチ「ヒナミさんは人と話すのが苦手なんですか?」
「あ…えへへ、バレちゃったね。うん、少し苦手なんだ」
イタチ「どうしてですか?」
「私の白眼は他の白眼に比べて遠くまで見れない代わりに近距離の細かな事でも見逃さないっていうちょっと変わったクセがあるんだけど…」
イタチ「そうなんですか」
「うん、脈拍や顔色、動き、クセ…そういったものからも感情を読み取れるんだよ。例えば君はさっき私がミコトさんの隣にいた時少し警戒したよね。お母さんの事を大事に思ってる証拠だよ」
イタチ「!」
「だけど、時にはいらない本心まで探ってしまう事もあるから…少し人と話すのが苦手、なのかもしれないね」
イタチ「なるほど…」
「イタチ君とはゆったりお話でき…あ!」
ミコト「お待たせ、ちょっと早いけど素麺よ!いっぱい食べてね!」
クシナ「もうほぼ夏みたいなもんだってばね!」
ミコト「そうねぇ、最近は暑くて参っちゃうわ。5月なのに」
クシナ「そうだってばね!」
「「「「「いただきます」」」」」
クシナ「そういえばヒナミ、飛来神使えるようになったのってホントだってばね?」
「少しだけなら」
ミコト「あらまぁ、すごいわね」
「四代目のご指導のおかげです」
クシナ「そう謙遜しなくて良いってばね!もしかしてミナトみたいに閃光の異名が付いたりするかもしれないってばね〜!」
ミコト「ふふ、そうね。ヒナミちゃんは黒い髪だから黒い閃光、かしら」
クシナ「白眼だから白い閃光かもしれないってばね!」
「ぅ……恥ずかしいぃ…」
イタチは話が苦手なのは恥ずかしがり屋な性格もあるのでは、と思った初夏だった。
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作者名:瑠威 | 作成日時:2023年4月21日 14時