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?「ヒナミ」
「!……はい」
?「日向の娘としてあるまじき行動だぞ。身を慎め」
「はい、申し訳ございません」
オビト「なんだよおっさん!!ヒナミは悪くねーだろ!!」
リン「そうだよ、ヒナミはオビトを心配して探しに行ったんです!悪く言わないであげてください!」
「オビトくん、リンちゃん…」
?「ふん、うちはの落ちこぼれに構うな。お前まで落ちこぼれになってはかなわん」
オビト「てめッ」
「待って下さい。オビトくんは、落ちこぼれなんかじゃない。お年寄りや困ってる人を助けずにはいられない優しい人です。今すぐ訂正を」
オビト「ヒナミ…お前」
?「小娘が何をほざく。早く帰るぞ」
「父上。」
ビキキキキ…と目の周りの血管が浮き上がり、ヒナミの白眼が男を睨みつけた。
?「ほぉ?俺に歯向かう気か」
「当然です。お友達を馬鹿にされて黙っていられるほど私、お淑やかな女の子じゃない」
オビト「い、いいってヒナミ。親父さんとそんな喧嘩しなくていい!俺が悪いんだし」
リン「ヒナミ…」
音もなく男の指が点穴に向かってくるのを間一髪でかわす。
「ッ…!」
よく狙って男の点穴を塞ごうとするも全くもって届かない。体格の差は非情だった。
「きゃ!!」
?「ふん、梃子摺らせてくれるじゃないか」
足を持ち上げられ、ブランと宙吊りになってしまう。もがいても男は鼻息で笑うだけだった。
悔しさのあまりヒナミは白眼から血涙でも流しそうな勢いで睨め付けたがなんの効果もなく点穴を突かれて気絶した。
オビト「おい!!やりすぎだろうが!!」
カカシ「何、やってるんですか!」
アスマ「先生呼んできたぞ!」
だんだん騒がしくなる現場に苛ついたらしい和装の男はヒナミを担いで消えた。ひとつ舌打ちを残して。
紅「ヒナミ……」
オビト「ふざけんな!あのオッサン!!」
カカシ「落ち着け。俺たちの敵う相手じゃない…」
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作者名:瑠威 | 作成日時:2023年4月21日 14時