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「おはよぉ…目が重い……」
カカシ「うん…」
「は、そうだ。今日はミナト先生に呼ばれてるんだった。」
カカシ「時間は…遅刻か」
「遅刻……だね…走らなきゃ!」
カカシ「俺も呼ばれてる。行くぞ」
「う、うん」
「「はぁ、はぁ、はぁ……」」
ミナト「ん、珍しいね!2人が遅刻するなんて」
「も、申し訳…ありませ…」
カカシ「すみません」
リン「……」
「ご、ごめんねリンちゃん」
リン「あ、ううん。大丈夫だよ」
ミナト「はい、ヒナミちゃんにはこれ。後で火影様から伝達…のつもりだったみたいだけど時間が押したから俺から」
「すみません…」
ミナト「日向ヒナミを上忍に昇格とする!先の戦いの功績を踏まえ、特別に昇格とする事を決定した。」
クシナ「よく、頑張ったわね」
「あ、ありがとう…ございます」
ミナト「それから君には暗部の打診も来てる。近いうちにまた話があるよ」
「はい…」
リン「おめでとう。ヒナミ。」
「ありがと…リンちゃん」
(やっぱり今日、変だ。リンちゃんは調子悪そうだし、昨日のカカシくんも様子がおかしかった…)
「あの、オビトくんはまた遅刻でしょうか…?それに皆さん顔色が悪いです。今、全員鼓動が早まった……何か、隠してますね」
ミナト「白眼でお見通し…か」
「何なんですか…全員…気持ち悪いです。」
ミナト「先の神奈毘橋破壊工作任務…」
「はい」
ミナト「そこでオビトは、殉職したんだ。上司である僕の責任だ」
カカシ「俺が、隊長の俺があの時チンタラしてたからオビトは死んだんだ…!俺の、せいなんだ。お父上が亡くなって悲しんでいる君に追い討ちをかけるようになって…ごめん」
リン「違うの、私が悪いの!私が敵に捕まっちゃって、オビトとカカシが助けに来てくれたんだけど、オビトは…!………ヒナミ?」
「……………」
ふらり、と立ち上がると、外へ出てゆこうとする。
レン「待てヒナミ。何処いくつもりだよ」
「…………………」
ぐわんぐわんと頭が揺れてるみたいで落ち着かない。目の前のレンも何を言ってるのかわからない。今立っていられてるのかもわからない。何処にいるのかもわからない。
ダレガ、シンダッテ?
ーーーーオビトクン。
ドウシテ?
ーーーーーワカラナイ。
ドウシヨウ?
ーーーーーーーーーワカラナイ。
気づけばレンの手を振り払って走り出していた。
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作者名:瑠威 | 作成日時:2023年4月21日 14時