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レン「それじゃーな」
「うん、お疲れ、レンくん」
ハヤト「お疲れ様」
ヒザシ「ヒナミ!!」
「あ、兄上?どうなさいましたか」
ハヤト「お兄さんか…いつもお世話になってます」
ヒザシ「当主様が、父上がお亡くなりになった。早く戻るぞ」
「「「!」」」
「え………そう…ですか」
ヒザシ「それとお前には勘当令が出た」
「え…?」
レン「カンドウ?」
ハヤト「馬鹿、家を出てけってことだよ」
ヒザシ「当主様の遺言だ。お前は日向に生まれるべきではなかった。ヒナミは風のような娘だ。ここで閉じ込めるには惜しい。いつか台風のように暴れて手がつけられなくなる。外で精々もがきながら生きていけ。だそうだ」
「承知した。だが兄上は…」
ヒザシ「俺は日向で生きる。どんな結果になってもな。」
「ですが兄上、」
ヒザシ「いいんだ。俺は日向で生きていく」
「そうですか。世話になりました、兄上。クソ兄貴とババアにもよろしく」
ヒザシ「こら、そんな言葉を使うんじゃない。葬式には出てもらう。それでお別れだ…帰るぞ」
ハヤト「ヒナミ、お父上を倒して家出するのが目標だったんだよね…」
レン「あぁ…いかにも納得してません!って顔してた。いくら嫌ってた父親でもやっぱ悲しいもんなんだろうな…」
ハヤト「悲しいというか…受け入れられないんじゃないかな。ヒナミの前にあった目標とも言える壁がいきなり崩れたんだ」
レン「そっか。たまには母ちゃんを労ってやるかな」
ハヤト「俺は親がいないからわからないけど…元々ないよりも、あったものを失う方が辛いのかもしれないね……」
「……」
ヒアシ「やっと帰ったか、ヒザシから聞いているな」
「…はい」
ヒアシ「父上は持病の急激な悪化で亡くなった。お前が丁度木の葉を発った後だ。俺が次の当主となる。父上の遺言によりお前に勘当を言い渡す。期限は3日だ。荷物を纏めておけ。葬式は明日執り行う」
「…はい」
ヒアシ「精々無駄死にしないことだ。白眼を流出されたらたまったものではない。日向は木の葉にて最強。その誇りを…」
「はぁ…」
ヒアシ「貴様…!」
「このような家にいられるか。こればかりは当主殿に感謝だ」
ヒアシ「私には理解できんッ!貴様のような日向と名乗るのも烏滸がましい娘がフラフラと野放しにするのをお許しになるなど…」
ヒザシ「まぁ、落ち着け2人とも。父上が亡くなったばかりだ。慎め」
ヒアシ「だが…!」
「はい、兄上」
ヒアシ「ぐっ」
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作者名:瑠威 | 作成日時:2023年4月21日 14時