コミュ力革命【衣更真緒】 (ページ42)

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41話ページ42

目が醒めればそこは真緒くんの部屋で…

真緒くんのベッドの上

　

　

ん？真緒くんのベッド！？

真緒くんは？と辺りを見渡すと床に布団を敷いて寝ている真緒くん

手元には漫画が…寝落ちちゃったのかな

　

それにしてもキレイな顔…整ってる…

前髪もおろしていて更にかっこよく見える

　

ああずっと見とける

真緒くんを必死に追っかけてた頃の私、今ではこんなに近くで真緒くんを見つめてられるなんて思っただろうか

夢でもこんなこと見なかったよ

　

『幸せだな…』

　

　

真緒くんもそう思ってくれてるかな

真緒くん人気アイドルだから、その…ね

　

私なんかより可愛い女の子だっているだろうし

　

『How about you...(真緒くんはどうなの)』

　

こういう時に英語を話すだなんて卑怯だな

けれど英語は意味がストレートだから

　

衣「ん……A？」

『おはよう』

　

まだ眠そうな顔をする真緒くん

衣「よく眠れたか？」

『うん、おかげさまで』

　

よっこいしょとアイドルっぽくないことを口ずさみながら上体を起こす

2人でリビングへ行くと朝食が置かれていた

　

どうやら真緒くんのお母様と妹さんは出かけているようで

衣「どこか出かけたいところとかあるか？」

うーん…

日本に帰ったばっかだしなあ…

　

『まだ疲れが抜けないからお家でゆっくりしたいな』

衣「うし、じゃあ適当にゴロゴロするか」

　

　

いわゆるお家デートというやつだ

『泊めてもらったお礼にお昼作るよ』

衣「いいのか！？」

『うん』

ここで母から伝授してもらった料理が役立つとは

　

　

近くのスーパーで材料を買いに行く

『真緒くん何食べたい？』

衣「Aが作るもんなら何でも」

　
うーん…一番困る反応だ

『じゃあハンバーグ！』

衣「お、いいな！」

　
ハンバーグに必要な材料を買い終えて

スーパーを出ようとした時

　

　

「あれってトリスタの衣更真緒くんじゃない？」

「え、隣の女何？」

「彼女とかだったら嫌だなあ…」

「絶対彼女だよ、あの真緒くんだよ？」

　

その女の子たちは遠目で見るだけで声をかけてくることはなかった

『やっぱり一緒に出かけないほうがよかったんじゃ…』

衣「いいんだって…気にすんな」

　

少し強引に手を引く真緒くん

家に着くまでは沈黙状態だった