コミュ力革命【衣更真緒】 (ページ38)

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37話ページ38

久しぶりに見る日本の夜景

PBB(飛行機と搭乗口を繋ぐ廊下)を渡り、荷物を受け取りに行く

　

入国審査を終えついに到着ロビーへ

　

緊張する

　

　

　

　

「A！！！」

　

　

　

　

　

　

　

ずっとずっと聞きたかった声

　

『真緒くん！！！』

　

真緒くんのもとへ走っていく

朱「え、お姉様！お荷物！！！」

　

荷物のことなんて完全に忘れていた

それよりも何よりも真緒くんに触れたくて…

　

　

久しぶりに感じる真緒くんの体温

衣「おかえり、A」

『ただいま、真緒くん！』

　
鳴「感動の再会ねっ☆泣けちゃうわぁぁん！」

少し大人びた顔になった真緒くん

『忙しい中迎えに来てくれてありがとう』

衣「1番にAに会いたかったんだからこれくらい彼氏として当然だろ？」

久しぶりの真緒くんウインクに倒れそう…

　

『あ、そうだ！お土産！』

明「待ってましたー！！！」

氷「すまない、長時間フライトで疲れているだろうに…」

遊「10時間以上なんて考えられないよ」

『いいよいいよ私結構タフだから！』

そう言ってTrickstarのみんなに1つずつ渡す

明「開けていい？」

そういう前にもう開けてるじゃん…

　

遊「うわー何これ！」

衣「何かで見たことある…」

氷「ほう…ドリームキャッチャーか」

明「へ～！」

『Trickstarのみんなにピッタリだと思って』

ドリームキャッチャーは

悪夢を取り除く魔除けのお守りであり、

良い夢をつかまえるというカナダの伝統的なお守り

　

『Trickstarもそうあってほしいと思って選んだの』

明「うっれしいなあ～Aありがと☆」

遊「僕コレ、ベッドにかけるよ！」

氷「うむ、俺もそうしよう」

衣「じゃあ俺はカバンにつけよーっと」

みんな喜んでくれてよかった

真緒くん、と肩を少し突く

　

衣「なんだ？」

きれいにラッピングされた箱を渡す

衣「俺に？」

『うん』

　

丁寧に包装を解いていく

衣「トナカイの人形か～可愛いな、お前みたいで」

そう言って頭をポンポンされる

一気に顔が赤くなる

『私、その色違いなの！』

おそろいで買った人形を見せる

衣「ほんとだ…大切に部屋に飾るよ」

　

お土産も無事に渡し終え、解散した

真緒くんは私のスーツケースをまたも運んでくれる

『ありがとうね』

衣「気にすんなって、俺は男だし」

　

少し前を歩く真緒くんにしっかり着いていく