33話 ページ35
衣「俺、Aのことが好きだよ」
え、真緒くんが？
私のことを？
だめだ、思考が追いつかない
もたもたしていると真緒くんから何かを差し出された
衣「向こうに着いたら開封してくれ」
まあいま開封したら号泣しちゃうからね
ここは真緒くんの支持に従おう
すると真緒くんの手がこちらに伸び、後頭部に手を回す
軽く唇に触れるだけのキス
あんずもその場にいたみんながびっくりしていた
鳴「アタシ、もう…ダメ……」
鳴上さん倒れちゃったし…！？
気づけば私の頬には涙が伝っていた
衣「いってらっしゃい」
優しい声と笑顔で真緒くんが見送ってくれました
保安検査場を抜けると朱桜くんが立ち止まる
朱「大胆でしたね、彼」
公に見られたし…大胆にもほどがあるよ
朱「ココだけの話、彼にAさんをしっかり守るようmission(任務)を頼まれたんですよ」
しーっと人差し指を口元にあてる
朱「ではimmigration(出国審査場)へ行きましょう」
簡単な応答に答え、パスポートに判子を押下してもらう
チェックインも終え、機内へ入る
ここから10時間…
朱「お姉様が寝るまで起きていますので、どうかご安心ください」
『逆に見られてる方が寝にくいんですケド…』
朱「小説を読むのでno problem(問題ない)ですよ」
そのいちいち英語挟むのやめてくれないかな？
向こうに着いたらイングリッシュオンリーなんだからね
真緒くんの人形を抱えて眠りにつく
「Ladies and gentlemen, we'll soon be arriving at Vancouver International Airport. Please fasten your seat belt. (皆様、まもなくバンクーバー国際空港に到着いたします。シートベルトをお締め下さい)」
窓を見ると緑がいっぱいに広がっていた
そうだ、カナダに着いたから開けていいよね
真緒くんからもらった小さな封筒を開ける
そこには
『真緒くんらしいな…』
真緒くんが自撮りしたであろうチェキ
しかも真緒くんのサインと
「I love you」というメッセージ
『I love you as well』
私もだよ、とつぶやいた
-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*--*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*-
4月6日、朱桜司くんお誕生日ですね！
おめでとう！
6,4/2018 1:56
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛音 | 作成日時：2018年4月1日 18時
