23話 ページ25
告白
真緒くんはというと私たち2人からの告白に動揺していた
衣「えっと…」
ようやく声を出した真緒くん
瑠香ちゃんをとるのかな
怖くて目を瞑る
衣「2人とも、友だちからで…」
付き合うにはまだまだ早かったようです
真緒くんはまだ生徒会の事後処理があるらしく
校舎へ戻っていってしまった
瑠「友だちか〜」
私なんか以前まで友だち以下だったみたいな言い方だったんデスケド…
瑠「これから負けませんからね！」
そう言って瑠香ちゃんは帰っていった
【真緒視点】
久しぶりのライブに心が踊っていた
ステージに行けばAが俺を目で追ってくれて
そしてちょっとした罪滅ぼしで、というより感謝の気持ちも込めて俺のメインの曲でブレイクダンスを披露することに
マックスという技で静止した時
Aを見てウインクした
気づいてくれてたらいいんだけど…
あいつ肝心なところが抜けてるからな
ドリフェスを終え、生徒会の仕事として事後処理をしていた
衣「ちょっと外の空気吸ってきます」
生徒会室を出ると見覚えのある2人がいた
何話してるから気になるし2人のもとへ向かうと何かを言い合っていた
喧嘩か？
事情を聞くと俺の話をしていたらしい
2人とも俺のファンだし感想かなんかだと思ってたが違った
『真緒くんのこともっと好きになっちゃった…』
瑠「先輩、好きです…」
予想もしなかった告白に驚く
Aはまだしも、瑠香もか
まだ俺自身そういう「好き」ってどういうモンかわかんない
だけどここでどちらも断って傷つけるのも嫌だ
2人とも、大切な俺のファンだし
衣「2人とも、友だちからで…」
Aとはすでに友だちだけど…
まだ仕事が残ってると告げてその場を去った
衣「わっかんねえよ…好きとか」
「誰が好きなの〜？」
眠たげに話しかけてきたのは幼馴染の朔間凛月
凛「ま〜くん恋しちゃった？」
衣「は！？何のことだよ…」
図星なのは重々承知ではあるけど
凛「ふふん♪本当はわかってるくせに。素直じゃないからね、ま〜くんは」
りっちゃんはこれでも年上だから妙に納得する
凛「もっと素直に生きなよ、もう気にすることないんだしさ」
幼馴染には敵わないや…
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作者名：愛音 | 作成日時：2018年4月1日 18時
