コミュ力革命【衣更真緒】 (ページ12)

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10話ページ12

今日はついに真緒くんがお家に遊びに来る日

おもてなしとして美味しいお菓子を製作中

　

これでも料理には自信がある

母から「嫁入りするのに役立つから」と幼い頃から教えこまれたからね

『こんなものかな』

クッキーやマドレーヌ…

そして1口サイズのガトーショコラ

　

ピンポーン♪

あ、来たかも

『はーい』

「オレオレー衣更だ～」

　

モニター越しでもかっこいいなあもう！

　

扉を開けると衣更真緒様っ！

今日もかっこいいでございます…

『いらっしゃーい』

平常心を保て平常心を…

衣「おじゃましまーす、何か甘い匂いする」

『ほんと？まあ上がってよ』

衣「ああ、改めておじゃまします」

　

私がキッチンに戻っている間に真緒くんは手を洗ったようだ

やっぱしっかりしてるねえ真緒くん！

衣「なあ早く部屋見てみたいんだけど？」

『ああごめん！つい真緒くんに見惚れちゃってて』

真緒くんは照れくさいのか後ろを向いてしまった

　

衣「ほ、ほら行くぞ」

『あ、そっちトイレだよ？』

　

　

　

　

　

階段を登って突き当り

『ここが私の部屋』

衣「何かめっちゃ緊張してきたんだけど…」

まあこの扉を開ければ私の衣更真緒コレクションが

こんにちはするからね

　
しかもご本人様に見られるんだ

こっちが緊張するよ…

　

『あ、お菓子用意してるから先に入っててよ、何か第一声聞くの怖いし…』

衣「あ、ああ…わかった」

　

再び階段を降りる

その途中で扉が開く音が聞こえた