お引越し ページ1
引越し用の車から段ボールを取り出す。そして新しく住む予定の家の前にどんどん積み上げていく。
ちょうど5つ置いた後、休憩の為Aは家の塀にもたれかかった。
「なんでまだこんなにあるのよ、、、」
まだまだ段ボールは沢山残っている。諦めて業者の人に頼む事にするか。
今、Aの新しい新生活が幕を開けようとしていた。
なぜ引っ越したかというと、理由はとても簡単である。
一人暮らしってなんかカッコよくね？ただ単にそう思ったからだ。
親にそのことを相談すると、案外簡単に認めてくれた。
母「新しいところでもちゃんとお手紙くれるのよ〜」
「分かったよ！お母さん」
そう言って別れて今に至る。
荷物が全部家の中に運び込まれ、結局することがなくなってしまった。
段ボールを開けて荷物整理しないといけないけれど、めんどくさいし、、、
あ、そうだ。ご近所さんに挨拶しに行かないと！
Aは渡す為のお菓子を袋に用意し、身だしなみを整えまた外に出た。
「よし、これで出発や！」
引越したところが田舎なため、家と家の区間がかなり広い。
そのため、お隣さんの家に辿り着くまでに5分もかかってしまった。
「わ！すんごい大きな家、、、」
お隣さんは結構お金持ちらしい。自分の家とは比べ物にならないぐらい大きかった。
どうしよう、結構緊張するな、、
Aは大きく深呼吸して、ゆっくりとインターフォンを押す。
「ごめんくださーい！お隣に引っ越してきたAですけどー！」
思い切って大声で言った。
するとドアがガチャリと開いた。
「こんにちは〜って、え？！」
出てきたのは小さい女の子だった。
ここに住んでるのはもしかして家族なのか、それだったらこの家の大きさも納得いくな。
改めて、その女の子に挨拶をする。
「こんにちは。お隣に引っ越してきたAよ！よかったらあなたのお父さんかお母さん呼んできてくれないかしら？」
そう言ったらその女の子が怪訝そうな顔をしてこう言った。
？「お母さんいない、、、」
、、、やばい、初っ端から嫌われることを言ってしまったかもしれない。
慌ててもう一度聞き直した。
「えっと、それじゃあお父さんは今いるかしら？少しでいいから挨拶したくって、、、」
？「分かった、ちょっと呼んでくる」
少し女の子の表情が明るくなった。ほっと一安心だ。
1分もしない内に女の子が戻ってきた。
？「連れてきたよ！お姉ちゃん。」
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作者名：みーたん | 作成日時：2022年10月26日 18時
