mission9 ページ10
「ねぇねぇ、あの子似てない?」
「違うでしょー」
さっきからこの子たちに限らず、ほとんどのお客さんがこうだ
泉くんのお陰でいい晒し者だ
「Aのお姉ちゃんの人気凄いのだ」
「この人気は、嬉しくない」
そんな最中だ
「へぇ、ここにAちゃんのそっくりさんねぇ」
「どこ?どこだ!?」
「ちょっと落ち着いてよ王様」
「美味しい紅茶飲んだら帰るからね、ふぁ〜」
「ちょっと凛月先輩、緊張感ないですよ」
「だって俺付き添いだしー」
急に店内が賑やかになったと振り替えれば勢揃いのKnightsの皆様
当然、カフェミュウミュウのメンバーも高揚している
「こちらへどうぞ」
固まっているミュウミュウの横を通り、席へと案内すれば今度はKnightsが驚いていた
「Aちゃん、こんなとこで何してる訳ぇ」
「それはこっちの台詞何だよね、泉くん
Knights揃いも揃って」
「俺は新曲のお礼にきたに決まってるじゃないか」
ふっふー!と王様は嬉しそうにリュックから数枚の楽譜を広げた
「えっ?俺、こいつが作ってるって聞いてないんだけど」
「お礼なんて、学校でも言えるのに?」
「そんなの理由付けに決まってるじゃない
貴女に会いに来たのよAちゃん」
「はっ?」
「お姉さまに似てる方ならぜひ、見てみようとなったのです」
「ねえ、新作こいつ作ったの?」
「だって、気になるじゃない
雑誌の件もあるし?ねえ?泉くんに聞いても口を割らないし」
「だからさ新作って」
「ごちゃごちゃ煩い、とりあえず注文」
なかなか進まない話を泉くんが制し、オーダーを赤坂さんへと伝えにいった
ーーーーー
「なんで、俺の話は無視な訳」
「だって凛月ちゃんの話聞いてたら、彼女の事悪く言うでしょ?」
「くまくんに曲の事言ったら、絶対歌わないよねぇ」
「………」
あらあら。黙ったら、肯定する事になるのに
すると目の前にざくろちゃんが物言いたそうな顔で立っていた
「それにしても、貴女が誰かとつるむなんて珍しいじゃない?藤原ざくろちゃん」
「私の事なんて、興味ないくせに。本当は何をしに来たのかしら?」
「あらあら、美人が台無しよ」と言えば、冷めたような目で見てくる
「そうね、今日は本当にKnightsの息抜き
で、ネットに泉ちゃんの相手役のそっくりちゃんがいるって聞いて興味本意よ」
なんて最近、学院で姿が見えないから心配だったのよねぇ
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2018年3月11日 19時