−3−え……私の従弟宿儺の器なんですか…？【呪術廻戦】

自分のために ページ22

─────東京都立呪術高等専門学校とは、日本に2校しかない呪術教育機関の1校である。補足だが、表向きには私立の宗教系学校とされている。

多くの呪術師が卒業後もここを起点に活動しており、教育のみならず、任務の斡旋・サポートも行っている、いわゆる呪術界の要である─────









＿＿＿＿＿「スゲー山ん中だな。ここ本当に東京？」

『それ昔思った』

「東京も郊外はこんなもんよ？」




新幹線で東京まで来た私たち3人。恵は一足先に帰っているらしい。私が治したのは大きい怪我のみなので、擦り傷などを硝子さんに治療してもらって今は自室で寝ているんだとか。

ちなみに、新幹線の中で先生は本当に喜久福くれなかった。ふざけんな。




「とりあえず、悠仁はこれから学長と面談ね」

「学長…」

「下手打つと入学拒否られるから気張ってね」

「ええっ！？そしたら俺、即死刑！？」

『私は？』

「Aも一応学長んとこ来て。面談はしないと思うけど念の為」

『りょーかーい』




数ヶ月ぶりに高専の敷地に入る。真希ちゃんたち元気にしてっかな。っていうか私のこと認識できるのか？…あ、でも恵も五条先生も数ヶ月も会ってないのにも関わらずすぐ認識してたし大丈夫そうだわ。



そうやってのんびりと会話をしていると、「なんだ、貴様が頭ではないのか」と突然どこかから声がした。声の方向を見ると、悠仁から………口……が……。キッッッショ！！と声に出なかった点私は偉いと思う。危ねぇ、口抑えてて良かった…。



「力以外の序列はつまらんな」と言った口を、躊躇いなく悠仁がバチッと叩いて黙らせる。いやお前、それ両面宿儺やぞ……呪いの王なんやぞ……。




「悪ぃ先生、たまに出てくんだ」

「愉快な体になったねぇ」

「貴様には借りがあるからな」

『あ、また出てきた。そんなに会話に入りたいの？もしかしてかまってちゃんですかぁ〜？？』




そう煽ると、「小娘いつか殺す」と殺気のこもった声で殺害予告をされた。おい悠仁ッ絶対私の前でコイツと変わるなよッ！！(必死)




「小僧の体モノにしたら、真っ先に殺してやる」

「宿儺に狙われるなんて、光栄だね」

「その次に小娘も殺してやるからな」

『悠仁！！絶対モノにされんなよ！！！』

「必死だねー」




私は先生と違って宿儺と渡り合えるほど強くないからしゃーないと思う。というか先生が殺される相手に私が敵うと思ってる奴逆にいる？

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