−3−え……私の従弟宿儺の器なんですか…？【呪術廻戦】

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完全に置いてけぼりを食らっている悠仁が、「えっ2人って知り合いなの？」と驚いた声を出した。前の学校の後輩だと説明すると、「あの呪術なんちゃらってとこ…？」と訝しげな表情になる。



その顔は完全に厨二病を見る目で、Aちゃんは泣きたくなりました。呪いとかどーとかって言われてもピンと来ないのは分かるけどさあ…私そんなに信用ない？？？




『…って思い出した！何で恵がここにいんの！？高専は！？』

「任務…なんです。特級呪物を回収する…」

『特級………あ"っあの百葉箱のやつか！！』




道理で呪力が半端ないと思った…。アレ気配がデカすぎんだよな。元々バグってた呪力感知が最近ますます機能しなくなってるし。



私探索向いてねーわ。そう実感したのがつい先日の出来事である。授業中ずっと真後ろにいたのに気づかなかったのには笑うしかなかったよね。気づいた時は心臓止まるかと思ったわ。叫ばなかっただけ偉いと思う。




「あのさー、俺全然話読めねぇんだけど。そもそもそのジュブツ？って魔除けなんだろ？ならいいじゃん。何が危険なの」

「魔除けと言えば聞こえはいいが、より邪悪な呪物を置くことで他の呪いを寄せ付けない、毒で毒を制す悪習だ。

現に長い年月が経ち、封印が緩んで呪いが転じた。今や呪いを呼び寄せ肥えさせる餌。その中でもお前の高校に置かれていたのは特級に分類される危険度の高いものだ」




そうスラスラと説明しつつ、恵が抱きしめていた腕をほどく。あの体勢じゃ説明するの難しかったんかな。助かるんだけど、ただ1つ問題点を挙げるとすれば体全体から腕のみにシフトチェンジされたことかな。くっ付くのをまず止めようね、悠仁が情報量が多すぎて頭に入ってこない…みたいな顔してるから。



………っていうかアレそんなに危険だったのか。やっぱ早めに百葉箱に戻させるべきだったな。まあ釘は刺しまくったし封印解くなんて真似はしてないだろ。……あ、でもその釘、釘抜きで抜いて穴だらけにしてたわ。その節はすまなかったな、友人よ。

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