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次に目を開けると、目の前でエンヴィーは地面にしゃがみ込んでいた。


肩で大きく息をして、地面に手を伸ばす。







氷欠泉(アイスゲイザー)


『…まだそんな体力、スタミナ化け物な訳?』


「…結構ギリギリよ、Aちゃんもでしょ?」


『まあ、ね』







ふと天を仰げば、こんな状況だというのにいくつか星が見えた。


星も、その星座の並びも。いつでも変わることなんてなくて、遠い昔からずっと人間の頭上で瞬いている。





神様でも仏様でも、この際「例のあの人」でも星の一つ一つでもいいから。


お願い、今の一回だけでいい、力を貸して欲しい。





先ほどとは比べ物にならないほど、体が軽くなった。


今ならなんでもできてしまいそう。きっとこれがななみんさんが言っていた黒閃発動直後の「ゾーン」なのかな、なんて考える余裕もできたり。







戦神槍(グングニル)…、!」







彼女の作った大きな槍は、Aの体に触れることなく弾き飛ばされる。







「な、に…」







彼女はAのオーラが変わったのを感じ取った。


冷たい空気の中、ただ一人真っ暗な夜空を見つめているような。どこか神秘的で不思議な気持ち。







『___領域展開、』







不完全でも、格好悪くてもそれでもいい。


呪力のコントロールを出来た、完成させた事にきっと意味がある。




この時、Aの呪力センスは最大限に研ぎ澄まされたと言える。


体術なんて関係ない、ただ呪力と魔力…それだけで不格好だとしても領域を完成させた。






張り詰めた空気の中、小さくAが笑った気がした。







『全天・黄道十二宮』









星影に閉じ込めて→←.



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ioio(プロフ) - ハリー・ポッターもななみんも大好きなので楽しく読ませて頂きました。つらすぎる… (8月25日 13時) (レス) id: fd9c166f58 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ボロ泣きした…しんどすぎる… (8月17日 21時) (レス) @page18 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 香月ちゃんの領域頭の中で想像してみたのですが、スゴい綺麗でした!!亡くなったあとも指導(?)してくれる七海さんも、とてもカッコよかったです!! (2022年1月6日 18時) (レス) @page18 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます!!体調の心配まで…嬉しいです!! (2021年3月22日 23時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続編おめでとうございます!この作品、大好きです!!更新、頑張ってください!お体に気をつけてくださいね。 (2021年3月21日 22時) (レス) id: 4b65aa76c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんなん | 作成日時:2021年3月21日 18時

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