魔女が一人。2【呪術廻戦】

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数分前、Aの体術などの目の見張る成長っぷりを見て五条が一人ではしゃいでいた教師陣の控室。


ぼうっと音を立てて、呪霊を示すお札が全て赤色の炎によって焼き払われた。







「団体戦(ゲーム)終了…しかも全部東京校(赤色)？」


「妙だな。烏たちが何も見ていない」


「GTG(グレートティーチャーゴジョー)の生徒たちが祓ったって言いたいところだけど…」


「未登録の呪力でも札は赤く燃える」


「外部の人間…侵入者、ってことですか」


「天元様の結界が機能してないってこと？」


「外部であろうと内部であろうと、不足の事態に変わりあるまい」







徐々に不穏な空気を増す部屋の中、楽厳寺の心中では別のことが考えられていた。


侵入者がいるということ、すなわち虎杖悠仁を殺すために放った呪霊、それもかなり強力な呪霊が祓われているということ。

あれが祓われている、ということだと相当な手練れだと考えることができる。







「俺は天元様のところに。悟は楽厳寺学長と学生の保護を、冥はここでエリア内の学生の位置を特定。悟達に逐一報告してくれ」


「委細承知。賞与、期待してますよ」


「ほーらおじいちゃん！散歩の時間ですよ！昼ごはんはさっき食べたでしょ！」


「…急ぎましょう」







五条の言葉は完全無視。


緊迫した歌姫の一言により、彼らも動き始めた。






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