Do you tell me?

会ってみたかった ページ5

sideゆとり
先輩「んーじゃ！この娘(こ)席に連れて行くよ。」

ゆとり「おう」

『お騒がせしました。ライブ頑張ってください！』

リトマス「｢｢｢｢｢｢はーい！｣｣｣｣｣｣」

バタン))

もるでお「おもろい奴だったな……」

ゆとり「百面相だったね」
あの娘、楽屋に入ってきた時のポカンとした顔から、自己紹介する時の顔はしっかりとした態度。で、ちゃげ君の挨拶の時なんか……

赤じゃむ「ほんとそれ！ちゃげの“Ｃが？”のくだりのあの顔www」

無音「虚無の顔だった。」

ちゃげ「わー！！やめてー！」

もるでお「ちゃげ、あれが普通の反応。ファンのみんなの反応をありがたく思えよ」

そうだ、“Ｃが？”って言われた瞬間の“何この人？”みたいな困った顔をしていた。
赤じゃむが笑った時の困った顔やネタだと気づけなくて申し訳ないようにしている顔とも違う、本当に無音君が言った通り虚無の顔だった。
そして、何だか分からないけど俺が立った時は目をまん丸にして俺を見ていた。

3821「その後の笑った顔も素敵やった。」

無音「笑顔も可愛いかったけど、俺達に“30代に見えない”って言ってくれた顔も可愛いかった！ね、ゆとりん！」

ゆとり「うん……」

もるでお「お世辞じゃねーの？」

無音「お世辞の顔じゃなかったと思うけどなー」

あの時の顔……というより、目はすごいと思った。あの場合、普通お世辞だと思うけどあの娘の目を見ていたら本当にそう思ってくれているような目だった。

ゆとり「まぁ、お世辞でも嬉しいじゃない！」

ちゃげ「でも、ほんまにゆとりんを21歳やと思うなんてなー」

3821「神岡さんが言ってたけど、本当とはね……」

俺達は神岡ちゃんが担当してもらってからよく“後輩のAっていう娘がね〜”という話を聞いていた。
神岡ちゃんは無言の空気が苦手らしくヘアメイクしている間の鉄板ネタとしてAちゃんの話をしていた。俺達は話を聞いているうちに彼女に会いたくなって今回のライブに招待したのだった。面白い娘だったなぁ……

スタッフ「リトマス6の皆さん、スタンバイお願いします！」

ゆとり「じゃあ、楽しませにいきますか！」

そんな顔で、こっち見ないで→←いいこ、いい娘

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