Do you tell me?

決心と弱音 ページ18

sideゆとり
あれから2ヶ月が経った。
Aからの連絡はない。
あー、無理だったのかな……

もるでお「おーい！ゆとり、聞いてたか？」

ゆとり「え？ごめん！」

3821「ゆとり君大丈夫？最近ぼーっとしてるよ」

ゆとり「え？そうかなー。」
じゃむ、ちゃげが“ほんまやで！”“珍しいー”と騒ぎ立てる。

もるでお「そーいや、Aさん来んの？」

無音「手伝いには来れないって、ね？ゆとりん」

ゆとり「う、うん。」

じゃむ「そっかー、会いたかったなー」

無音「まあ、彼女にも用事あるんでしょ？
ゆとりんも疲れてるみたいだし、今日はこの辺にしない？」

もるでお「そうだな、ゆとり無理すんなよ！」

ゆとり「うん！」
と、今日の会議は終わった。
どうしよ、もうライブ今週末なのに……
Aもう来ないかもな……いや、礼儀正しい娘だから来てくれるだろうけど。
告白する時に覚悟決めていただろう？俺！
何度も自問自答しただろう
“もう戻れなくなるぞ？”って
でも、いつまで“答え”を待てばいいんだろうか
電話の音))
え？！


なんだ、無音君か。
ゆとり「どーしたの？」

無音「いや、大丈夫かなと。」
あーバレてるよ。でも、一応しらばっくれよう。
ゆとり「なにがー」

無音「いいの？全部言おうか？」

ゆとり「……やめて。」
無音君は2ヶ月前の事を知ってる。
あの後根掘り葉掘り聞かれて、今置かれている俺の状況もわかっている。だから、俺が話に上の空な理由がわかったんだろう。

無音「連絡やっぱりこない？」

ゆとり「うーん、こない。嫌われたのかな。」

無音「ゆとりん、自分を責めたりしないでね。ゆとりんは勇気を出して頑張った。恋を知らない人に告白するんなんてすごい事だよ！返事は返ってくる。絶対に。」

ゆとり「でも、やっぱりさ……」

無音「ゆとりん!!」

ゆとり「はっはい！」
びっくりした、急におっきな声出すなよ！

無音「辛いと思うけどネガティブ思考はダメ！
ゆとりんは返事も返せないような娘に告白したの?!違うでしょ?!」

ゆとり「はっはい！」

無音「ライブも近いし大変だけど、1人で抱え込むくらいなら俺とかを頼ってね！」

ゆとり「うん、ありがと」
いつもはポンコツのくせに……
なんだかんだで頼りになる人だなぁ

電話を終え1人ですこし考える。
本当にライブに来てくれるだろうか？
多分、その日に“答え”が返ってこなかったら、

その時は、諦めよう。

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