69 相良side ページ19
相良side
目を覚ますと、そこにはもう倒れてる俺たちしかいない。
体を起こして壁に寄りかかって
はぁ、とため息をついた。
もう会えねぇと思っていた。
あん時の女。
俺の本性がいつかは知られるとは思っていたが、
こんな感じでバレてしまうとは。
あの時の傷ついた顔が俺の頭から離れなかった。
名前も知らねぇ、まだ2回しか出会っていないのに
あいつのことばかり考えてしまう。
相良「くそ…調子くるう」
そう小さく呟くのと同時に、声がした。
『相良さん…？』
そこにはずっと俺が会いたかった相手。
なんでくんだよ、
あんな怖がらせたのに、
あいつは心配そうな顔でこっちを見る。
近くに座った顔を見ると思わず恥ずかしくて顔を背けてしまう。
相良「名前、なんつーんだよ。」
俺は思わずそう聞いていた。
『名前…あぁ、水瀬Aです。』
ずっと聞きたかったその名前。
それが聞けただけで嬉しくなっちまう俺って、なんなんだろうな。
それからしばらくの沈黙が流れる中。
それを破ったのはAのほうだった。
どうやら手当てをしようとしてくれてるらしい。
なんであんなひでえことした俺にそんな優しくしてくれんだよ、
立ち上がって救急道具を買いに行こうとするAの腕を引き、思わず自分の方に引き寄せ、抱きしめた。
行って欲しくない。
俺だけにものになってほしい。
もう、あんな怖がらせるような真似したくねぇ。
そんな思いがごっちゃになって俺は、強く抱きしめ、気づけば謝っていた。
しばらくして泣いてるAに気づく。
俺のために…泣いてくれてんのかな。
そう思うだけで胸が苦しくなる。
相良「ばーか、泣いてんじゃねぇよ。」
俺はそう呟いてAから離れる。
それから倒れてる下っ端を叩き起こし、俺は何も言わず、Aのそばから去った。。
「相良さん…あの女、いいんすか？」
相良「あぁ、おまえら、ぜってえあいつに手ぇ出すんじゃねぇぞ。」
「え、でも…」
相良「でもじゃねぇんだよ！わかったな？」
「は、はい！！」
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ミク - すいません「金メダルで勝負」ってなっているけど正しくは「金メダルでしょうが」です。こんな事ごめんなさい。 (2021年7月30日 17時) (
レス) id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
の(プロフ) - ayameさん» ありがとうございます！相良めちゃくちゃかっこいいですよね！参考にさせていただきます！ (2020年7月24日 3時) (レス) id: ea25780e96 (このIDを非表示/違反報告)
の(プロフ) - たぴおかさん» ありがとうございます！意見参考にさせていただきます！これからもよろしくお願いします！ (2020年7月24日 3時) (レス) id: ea25780e96 (このIDを非表示/違反報告)
の(プロフ) - オムライスさん» 前作に続きコメントありがとうございます！参考にさせていただきます！ (2020年7月24日 3時) (レス) id: ea25780e96 (このIDを非表示/違反報告)
の(プロフ) - りさん» ありがとうございます！三橋いいですよね！参考にさせていただきます！ (2020年7月24日 3時) (レス) id: ea25780e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：の | 作成日時：2020年7月4日 13時
