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彩「理事長。本日はどのようなお呼びだしで?」
「昨日は面白かったぞ。」
彩「・・・はぁ。」
ため息のような声が出る。
「それでの。この辺で最近みない族が現れてるらしいのじゃ。」
彩「私にどうしろと?」
「もちろん。潰してほしい。この町のものが傷付かないよう。」
彩「理事長。それはあなたでも出来ることでしょう。私は喧嘩はしません。」
「ほう。では麗香嬢。環奈嬢。原川の坊との喧嘩はなんじゃ?」
痛いところをついてきますね。
彩「・・・それはあなたが勝手に仕向けたことでしょう?」
「彩嬢。わしは頼んでおる。もちろん家の力でも潰すことは出来るのじゃ。けれど更生はできぬ。彩嬢と喧嘩した相手は必ず更生出来ると聞いたものでな。」
どこで聞いたんですか。
彩「私は・・・。」
「強く生きろ」としか言わなかった。なのに皆動いた。
彩「何も・・・言ってないです。」
「そうか。彩嬢。ぬしは。ズルいの。」
彩「ズルい・・・。かもしれないです。私は逃げましたから。」
「では。逃げは取り戻せぬのか?」
彩「当たり前でしょう。」
「ほう・・・。彩嬢。わしはこの学校の者のことは全員知っておる。もちろんぬしの過去も。」
彩「・・・なら。逃げは一生取り戻せない。」
「彩嬢。枯れた蕾はどうなる?」
彩「枯れたままです。」
何を言い出すの?
「もし枯れた蕾が花を咲かせることの出来る蕾になったとしたらどう思う?一生咲き誇ってほしいか?それともまた枯れてほしいか?」
彩「咲き誇ってほしいです。」
「今、族で薬をやったり女をやってる奴等は自分の蕾を自分で枯らせた者ばかりだ。じゃが。もし誰かが奴等を変えることが出来たのなら。」
彩「温かい花を咲かせることの出来る蕾になる。ということですね?そして。トップが変われば周りが変わる。全員が綺麗に咲く花になる。」
「そうじゃ。彩嬢。喧嘩はしない。といっておるが結局はどうじゃ?族の世界に足を踏み入れておる。ぬしなら奴等を変えることが出来るのではないか?」
彩「・・・出来るでしょうか。」
「フフ。それはぬしが考えることじゃ。」
彩「ありがとうございます・・・。」
蕾を咲かせることができる方法を教えてくれて。彼等を変えることが出来たのなら罪を償える気がした。
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MST - 文さん» ありがとうございます! (2018年2月11日 20時) (レス) id: 8639f0c2cc (このIDを非表示/違反報告)
文 - 更新、楽しみにしてます! (2018年2月11日 11時) (レス) id: d0aa8fdb46 (このIDを非表示/違反報告)
文 - 楽しく読ませてもらってます! (2018年2月11日 11時) (レス) id: d0aa8fdb46 (このIDを非表示/違反報告)
文 - あはは そんな事ないですよ〜 (2018年2月11日 11時) (レス) id: d0aa8fdb46 (このIDを非表示/違反報告)
MST - みきさん» ありがとうございます! (2018年2月5日 20時) (レス) id: 8639f0c2cc (このIDを非表示/違反報告)
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