隠した秘密と不良美少女

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彩「・・・今何時？」
麗「えーと・・・。」
「朝の10時だよ。」
彩「環奈。おはよう」
環「ウチ寝てたの？」
彩「そう。何かペース早かったから。1時間で寝てたよ。」
環「もしかして朔が布団に運んでくれた？」
彩「他に誰が運ぶの？」
環「確かに。」
麗「遅刻だな。バイクで外出るか？」
彩「お酒抜けてないからダメ。」
麗「こまけーな。」
彩「当たり前でしょ？事故起こしたらたまったもんじゃない。」
環「そうだねぇ。」
麗「朔は？」
彩「え？勉強してるよ。」
麗「どこで？」
彩「・・・？学校か家じゃない？」
環「何かあった？」
麗「いや。」
彩「・・・ハァ。隠すのが下手すぎる。どっかの族と何かあった？」
麗「さすがだね。今そんなとこにいる。」
彩「やっぱり。」
麗「でも彩にはなにもさせないから」
彩「・・・何で？」
麗「傷付くでしょ。」
自分のことは見ないのに相手のことだけ心配するのか。
彩「もう。なにもしない。ケンカからは。族の世界を抜けた。」
麗「そっか。」
彩「・・・何で麗香がそんな悲しい顔するの？」
麗「別に何もない。」
彩「隠すのが下手すぎる。って今さっき言ったばっか。」
麗「・・・どうでもいい。彩は友達といいの？」
彩「皆理解してくれてる。麗香が心配することじゃない。」
麗「何で。私が呼んだんだから知る権利は。」
彩「知る権利はない。呼んだんだからこそ。」
麗「何・・・。変わった。」
彩「・・・そうかもね。」

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