隠した秘密と不良美少女 (ページ37)

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彩「とまんないね。」
環「・・・ウチはさぁ。怖いのかも」
彩「怖い？」
環「うん。麗香が苦しむことが」
語尾を伸ばしたりしない時の環奈の口調は本気でいっているときの言葉。
彩「麗香がくるしむこと・・・。」
環「だってさ。総長になってからも何か紅蘭に関わる事件があれば誰にも言わずに影で解決しちゃう。だから誰も麗香が解決したなんて知らないまま流すの。誰にも言わないで我慢するの。彩ちゃんとにてるよね。」
にてるのか。と問われても分からない。
環「そりゃそうだよ。二人とも自分のことなんて後回しなんだから。だから。さっきみたいに我慢して苦しむことが怖いし嫌い。」
彩「それは。私のことも含めて？」
環「そうだね。我慢しすぎて蒸発するんだもん。いつか。」
彩「・・・環奈は本当に周りを見てるね。でも自分のことは見ない。」
環「私には私なりの見方があると思うから。」
彩「・・・そうだね。柘榴みたいに心を開いてくれない？」
柘榴。環奈が総長をしていた悪いことばかりやってたグループ。朔もその仲間も今は紅蘭に入っている。けれど仲間の結束力はすごかった。
環「ウチはね。紅蘭を信用してる。」
彩「嘘でしょ。私は麗香よりも環奈が一番掴みにくい。」
表情も言動も行動も。２年も一緒にいるのに。
環「そうなの？ウチ掴みにくいんだぁ。」
彩「隠してるのはどっちよ。」
環「ウチは。紅蘭がすきだよ。だーい好き。だから。全てをさらけ出せない。」
・・・いまいち意味が分からない。
環「だからね。ほんとうのじぶ「なにしてんの？あんた達。」