帝王の天使3 (ページ4)

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102話ページ4

〈十数分後〉

みか「朔間先輩～！お待たせしてすんません。どこもかしこも人がいっぱいで、ここまで戻ってくるのに手間取ってしもたんですよ」

A「とりあえず2人で持てる分だけお菓子は持ってきたんだけど、これで足りるかな？
足りなさそうだったら、また2人で追加で持って来れるから遠慮なく言ってね」

零「いいや、十分じゃよ。お主のおかげで助かったわい。礼を言うぞい、A、影片くん」

A「大丈夫だよ～。助け合いも大事だからね。困った時はお互い様だよ」
みか「えへへ、俺とお兄やんはこの辺りでチラシ配りするんで……また困ったことがあったら声かけてください♪」
そう2人でにぱっと笑って言うと

零「ふむ……受けた恩は返すべきじゃな。2人とも、残りのチラシは『執事喫茶』で配ろうぞ」
と、言ってくれた

みか「わっ、良ぇんですか？助かります～！朔間先輩は良ぇ人なんですね♪」

零「それを言うならお主らじゃろう。……ん？おや、薫くん」
そう呟いた零くんの視線の先を追って見てみると、そこには執事服を身につけた薫くんが立っていた

A「あ！薫くんだ！執事服似合うね、かっこいい！」

薫「ういっち！褒めてくれてありがとう♪朔間さんもただいま～♪」

零「我輩はオマケかえ？まあ良い、ようやく帰ってきてくれたかや。見ての通りすっごい行列じゃからのう、ちゃっちゃと給仕に戻っておくれ」
若干疲れたような声をした零くんの言葉に、薫くんは本当だねえ、と声を上げた

薫「でもよくこれだけのお客さんを朔間さんたちだけで対応したね～？ていうか、お菓子足りた？」

零「うむ、Aと影片くんにお菓子を撮りに行ってもらったんじゃよ。あぁ、2人とは偶然あってのう？」
と、俺たちがここで談笑していた理由を簡単に説明され、俺は先ほどと同じようにみかを前へ出して紹介した

薫「そっか、だからういっちと影片くんがここにいたんだね。
俺からもお礼を言っておこうかな。お手伝いしてくれてありがとね」

みか「いやいや、困った時はお互い様ですから！それに、俺もチラシ配ってもらえるんで助かります～！」
A「そうそう。俺も2人の出し物をみれたし、話せて嬉しかったからね。気にしないで～」
そう言って、そこから2人にチラシを置いてもらうようにお願いをしたのち、元いたお化け屋敷の方へとみかと2人で戻ったのだった。