帝王の天使3 (ページ24)

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122話ページ24

ウイ「と、とりあえず！！電話かけた理由はそれだけじゃないからな、ちゃんと説明するよ」

全員黙ってしばらくしてから大きく咳払いをしたウイ兄さんがそう話を切り出した

こう言う真剣な話というのはなかなかないものだから少しだけ緊張してしまう
が、そんな緊張している俺とは反対に、ちょっと嬉しそうな声音が聞こえてきた

ウイ「今日から、アルバム制作を開始することになった！」

アウラ「わ！本当に？！またたくさん歌えるね！嬉しい〜！！」

スペ「そしたら俺たちは振り付け考えなきゃ！練習しなきゃな〜、ね、ルア！」

ルア「ふふふ〜、もちろんですよ兄さん！今までの以上のものにしましょ！」

ソル「いやあ、そしたら俺はMVのコンテ作らなきゃ…でも楽しみだね」

ルナ「これから創作に追われる日々か……ま、アイデアは結構あるし、いいの出来んだろ。なあウイ、ラル」

ウイ「俺もアイデアあるから。また、学院の時みたいに作ろうね、ラル」
そう唐突に問いかけられ、驚いてまた開け閉めしかできなくなっていた俺はやっとの思いで声を出す

A「っはい！精一杯努めさせていただきます！音楽のことはお任せください！」
すごく嬉しくて少し声が上擦ったがもう気にしない
今から楽しみでしょうがなかった

こうしてまたこの7人の曲を作るのは約2年ぶり
嬉しくないはずがなくって、どちらかといえば嬉しくて嬉しくてもはやどうにかなりそうな程だ

ソル「も〜本当いい子に育って…お母さん泣いちゃうわ！」

ルア「さっきママじゃありませんって言ってたのにwww」

ソル「それとこれとは別よぉ！ww」

スペ「だ、だめだww完全にスイッチ入ったwww兄さんがママモードにwww」

ウイ「というかラルは元々すごい良い子じゃないですか、兄さん。俺が見つけた子なんですから当たり前です」

アウラ「そうだよ〜、こーんなにちっちゃい時からいい子だったじゃん」

ルナ「いやそれちっさ。その背丈三歳児だぞ。こんくらいだっただろ」

ウイ「いやもっと小さくなってる気がするんですけど気のせいですか？それ最早赤子ですけど」

そんなまるで全員で同じ寮の部屋で話していた時のようなちょっとくだらない話を久しぶりに聞いて嬉しくて懐かしくて面白くて

A「……っふふ、あははっ」