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遭遇 ページ2

「…えーっと…。」
かれこれさ迷い続けて約数分。たまにはこっちの道から行ってみようか、と冒険したのがいけなかったのか。珍しく日が出ている内に外に出てみたものの、いつの間にか知らぬ風景へと辿りついて。今までにこんな事は、思い返すが記憶にない。苦笑いを浮かべながら、前後左右見渡してみるも、見馴れた建物すら存在しなかった。ふと、人の会話が耳に入れば、せめて何処なのかを訊ねてみようか、と足を進めてみると
「あれ、エネちゃん?」
二人の女性の内、見馴れた姿をみれば、安堵の気持ちと共に、ぽろりと口から言葉が出た。
「迷子… ぇ、えぇ…そうなんじゃないですかね…?」
何故疑問型なんだ。自分の事じゃないか。
「名前…ぇ…。」
此処は素直に名乗るべきなのだろうか。メカクシ団だったらなんて云うだろう…。
「ぇ、エネ。私はエネだよ。」
こんな舞妓さんが私のハードルネームなんて知ってる訳がない。少し恥ずかしく思うも一応名乗る。
「…ッ、!?、狐目さ…じゃなくて…カノ!!」
知人の登場に安堵の溜め息を着く。誰であろうと知ってる人が居るのはほっとするものだ。なんて脳内モノローグを長しつつも跳び跳ねたい衝動を堪える。死ぬかと思った。謎の解放感に浸った。
「エネ、か……。不思議な名じゃな。…先ず説明が先じゃの。此処はヨコハマ。夜にはポートマフィアという非合法組織の連中が徘徊しているので危険じゃぞ。」
そう不思議そうに言えば視界の隅に金髪の猫目の少年が見え。
「あの童はお主の知り合いか?」
と微笑みながら
「あぁ、名乗るのが遅れたの………わっちはポートマフィア幹部、尾崎紅葉じゃ、よろしくの。」
「 いやぁ、まさかエネちゃんに会えるなんて思ってもいなかったよ〜。」
自然と駆け足になりながら、今回は貴音ちゃんの姿なんだな、と感じつつ。そして、初めて対面する彼女の方向へと向き直れば、此方も挨拶をする事に。「初めまして、尾崎さん。僕はカノって言います。」
改めて相手の姿を見れば、いつもこの格好なのだろうか、と疑問に思う所はあるが、今はそれを口には出さずに、ニコリと笑顔を向けながらそう告げる。「ところで、マフィアって…?」
それよりも気になったのは、名前を名乗る前の箇所で。少々首をかしげながら訊いてみることにした。

尾崎紅葉 榎本貴音 鹿野修哉

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もちうさぎ* - カロさん» 了解です!有り難う御座います!! (2017年3月25日 22時) (レス) id: 06744f8617 (このIDを非表示/違反報告)
カロ - もちうさぎ*さん» 了解です!入れる時に是非参加させて頂きたいと思います♪ (2017年3月25日 21時) (レス) id: b096dbc926 (このIDを非表示/違反報告)
もちうさぎ* - カロさん→拝見有り難う御座います!遣って欲しいと強制はしませんが…居ない伽羅、ですかね…。そうすると噺の幅も広がると思うので…!ぁ、這入ってても大丈夫ですよ!書き置き歓迎ですので!← (2017年3月25日 21時) (レス) id: 06744f8617 (このIDを非表示/違反報告)
カロ - もちうさぎ*さん» チャット、拝見させていただきました!私は、文ストの也はやったことがありませんが、力ゲプロは一通りやる事は出来ます!主様がこのキャラクターをやってほしいと云うリクエストがあればそのキャラをやりますが....如何でしょう? (2017年3月25日 20時) (レス) id: b096dbc926 (このIDを非表示/違反報告)
もちうさぎ* - カロさん→閲覧有り難う御座います!頑張ります! ぇと、募集してますが…先刻あった通り、成りを持ってきただけなんですよね。紹介文の所にページのアドレス貼って置くので見に来て下さい!! (2017年3月25日 19時) (レス) id: 06744f8617 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちうさぎ* | 作成日時:2017年3月25日 8時

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