α6 大人になった2人 ページ41
スマホの画面をタップして、耳にあてながら出ていく彩を見ながら、真理子は机に突っ伏した
無理言いすぎたかも………………………
先程、チラリと見えたスマホの画面には、“深月ちゃん”という文字が浮かんでいた
多分、後輩の名前だろう
真理子は、小さくため息をつきながら、外で電話をしている彩を見つめる
彩の顔が時々、困ったように歪む
最後には、満面の笑みで頷き、「ごめんごめん」と言いながら戻ってきた
何回謝るのよ
………………………謝るのは私の方なのに
顎を机につけたままの真理子を見て、彩は小さく笑う
「ふふっ。何してんの?可愛いけど」
何事もなかったかのようなその顔を見つめながら、真理子は言った
「誰からだったの?電話」
その顔は、姿勢とは正反対の、真剣そのもので
彩は、少し不思議そうに答えた
「会社の、後輩からよ。……………それが、どうかした?」
すると、真理子は少しだけ視線をずらし、「あのさぁ、彩…………」と呟いた
が、またすぐに、今度はしっかりと、彩を見つめた
「私知ってるんだよ。彩が今日、会社の後輩たちと飲み会だったこと」
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麻琴 - 月さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月4日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
月 - この「もしも……」っていうお話,スゴーーーく面白かったです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
月 - お話、すごく面白かったです。更新待ってます!今後も応援しています。 (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴 - 彩さん» あはは。ありがとうございます。先が読めないのは私もです。最初に決めてたラストとだいぶ違います(笑) (2019年3月26日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 先が読めない〜!続きが気になる!更新頑張ってください。応援しています! (2019年3月26日 10時) (レス) id: 3a49a3167f (このIDを非表示/違反報告)
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