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α3 大人KZの日常〜part1〜 ページ19

びっくりした顔をしている砂原をよそに、
私は、砂原が着ているワイシャツの襟に手を伸ばす

「もう。私達23だよ?砂原社長だし。
こんなことしたくないけど、遅すぎ。時間切れ」

そう言っている間にボタンを止め終わり、
私は次に、結んでいなかったネクタイを結ぼうとした


が、砂原に両手首を掴まれ、「いい。自分でやる」と言われてしまった

私は、少しムッとした

だって、なんだか「余計なお世話」って言われてるみたいで

それで、今度こそ言い返そうと思って砂原を見上げた





―――――――ドキッとした



砂原は耳まで真っ赤で、
まるで何かを訴えるように、瞳はゆらゆら揺れていた



そうだ

今私は砂原に手首を掴まれて、見つめ合ってるんだ


密室で、2人っきりで……………………



自覚した瞬間、頬が一気に熱くなる

まるで金縛りにあったようだった


身動き1つとれず、目線を動かすことも出来ず、
私はただ、砂原と見つめ合っていた


どうしよう

どうすればいいんだろう



砂原の手が、私の手のひらへと動く

そして、ぎゅっと力が入った



それで私は、ますますどうしていいか分からなくなって、

これ以上見つめ合っいるのが恥ずかしくなって、


顔を動かさずに、夢中で目をつむった









「す〜〜な〜〜は〜〜ら〜〜?」

私も砂原もびくっとし、同時に、声のした方を見た

すると、ドアから皆が顔だけを出し、私達を見ていた

皆砂原を睨み付け、それぞれで怒っている

「なーーんか遅いと思って来てみたら……………。
お前…………何やってんだぁぁぁ!!!!!」

その若武の声を合図のようにして、皆が砂原に飛び掛かる


私は、唖然としてその様子を見ていたが、
しばらくして我に返り、壁に掛かっている時計を見た

その後、1つため息をつき、
まだ全然終わりそうもない皆の口論を見ながら、小さく笑った


まったく、いくつになっても……………………


中学、高校を卒業し、大学まで出たと言うのに、まだこれだ

外見や性格上での成長を感じ、
私達も大人になったね、
なんて会話をしたことがあるが、まだまだ子供なのかもしれない


そんなことを考えながら、私は皆の間に入り、
いつものように皆をなだめるのだった







なーんていい感じ風に語っているが、
裏では怒られなくて良かったー、とか考えているアーヤなのであった

後書き→←α3 大人KZの日常〜part1〜



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麻琴 - 月さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月4日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
- この「もしも……」っていうお話,スゴーーーく面白かったです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
- お話、すごく面白かったです。更新待ってます!今後も応援しています。 (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴 - 彩さん» あはは。ありがとうございます。先が読めないのは私もです。最初に決めてたラストとだいぶ違います(笑) (2019年3月26日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
- 先が読めない〜!続きが気になる!更新頑張ってください。応援しています! (2019年3月26日 10時) (レス) id: 3a49a3167f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麻琴 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年6月4日 22時

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