三十二頁 ページ34
「ハァ…ツッ…クッ…ハァ…」
呼吸が上手く出来ない。
心臓の近くに腕が刺さっているのにまだ自分が生きているのが不思議だった。
「逃げるな卑怯者！！逃げるなァ！！！」
炭治郎君が逃げる猗窩座に向かって叫ぶ。
「いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦ってるんだ！！生身の人間がだ！！傷だって簡単には塞がらない！！失った手足が戻ることもない！！」
「逃げるな、馬鹿野郎！！馬鹿野郎！！卑怯者！！」
……炭治郎君、
「お前なんかより煉獄さんやAさんの方がずっと凄いんだ！！煉獄さんやAさんは負けてない！！誰も死なせなかった！！戦い抜いた！！守り抜いた！！」
……炭治郎君、、、
「お前の負けだ！！煉獄さん達の勝ちだ！！
うあああああああああ！！！あああああ！！」
お腹から声を出すのが辛い。
「もうそんなに叫ぶんじゃない」
煉獄さんの声が優しく静かに響く。
「腹の傷が開く、君も軽傷じゃないんだ。竈門少年が死んでしまったら俺たちの負けになってしまうぞ」
「……炭治郎君、私達の代わりに怒って、くれて、あり、がとう」
ちゃんと伝えたいのに言葉が途切れてしまってごめんね。
「こっちにおいで最後に少し話をしよう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 788人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千春餅(プロフ) - 黒揚羽さん» ありがとうございます！また次回作品を投稿する際はよろしくお願い致します！ありがとうございました！！ (2020年11月2日 21時) (
レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)
千春餅(プロフ) - あさこさん» コメントありがとうございます！絶対結ばれます！笑最後までありがとうございました！ (2020年11月2日 21時) (レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)
黒揚羽(プロフ) - な、涙が止まらない…来世で結ばれて欲しい(´;ω;`)完結おめでとうございます！これからも応援してます！ (2020年11月2日 1時) (レス) id: 86957641b4 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - うわーん涙がとまらない、、、、(´；ω；`)来世で必ず結ばれますように、、、！！ (2020年11月1日 22時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
千春餅(プロフ) - 四ツ谷さん» ありがとうございます！最後の展開はこうしようと最初に決めていたのですが、後半になるにつれて「2人とも生きて欲しい」という気持ちが出て来てすごく悩みました。来世で2人とも幸せになってほしいですね…。ありがとうございました！！ (2020年11月1日 19時) (レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千春餅 | 作成日時：2020年10月21日 15時
