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突如、私達と佐藤さんの間に二人の姿が入る。
「ひなこ、もうやめろ。お前はセトを追い掛けるために転校してきたのか?」
「…つぼみ。つぼみったらこの学校に居たんだね。修哉くんも久しぶり。で?退いてくれる?私は幸助とまた付き合うために居るんだから」
「そうは言ってもセトにはAが居るんだ。諦めろ」
「相思相愛を邪魔するのはねぇ…」
つぼみちゃんと鹿野くんの姿。佐藤さんは一瞬驚くが、すぐにニコニコと笑い後ろに手を組んで下がる。流石の二人の登場に怯んでいる。
つぼみちゃんの怒りの声、鹿野くんはいつも通りおちゃらけた雰囲気であるものの、愉快なものだとは思えない。
「なんでッ…だって二人だって私と幸助を応援してくれたじゃないッ…お似合いだって、頑張ってって…あれは嘘だったのッ!?」
涙ぐんで泣いている佐藤さんは、あたかもつぼみちゃんと鹿野くんが悪いように喚く。しかし私も、私が知らない三人の事を知っている佐藤さんにチクッと心が痛んだ。
心臓が圧迫されて泣きそうだ。
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真ん中さん - そのあとが気になります!!! (2017年10月19日 23時) (レス) id: c98b21a52a (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - ルドリアさん» ありがとうございます! (2015年8月7日 0時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
ルドリア - 完結おめでとうございます! (2015年8月7日 0時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
ルドリア - 実は杏樹さん宛のメッセージを「羽」に書いたんですよ。よかったらどうぞ。 (2015年7月17日 13時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - ルドリアさん» 読んでくださってありがとうございます!!是非読ませていただきますね!! (2015年7月17日 12時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小泉 海砂 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2015年7月16日 19時