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「おお…!!」と声があがる。殆どは男子だ。女子は静かでその目的はきっと品定め。
「じゃあ此処に立って、名前と軽い自己紹介してください」
「はい…、佐藤ひなこです。この学校の事とか…皆さんの名前とか…知らない事が多いんですけど、頑張るのでよろしくお願いします!」
ほうほう、佐藤さんと言うのか。可愛らしい笑窪が見えて長い黒髪が揺れるのだからそれはもう可愛いったらありゃしない。
皆が拍手で歓迎する。上手く溶け込めたら嬉しい、なんて私は佐藤さんと初対面じゃないか。
「ありがとうございます。佐藤さんに質問する時間は後で取るので、まずはとりあえずで窓側の席に座ってください」
「はい」
運良いなぁ佐藤さん。窓側の席なんてすっごく良い席じゃないか。窓を開けばふわっと暖かい風が肌に当たる特等席。転校早々ついてますね。
だけどその時、佐藤さんが幸助に視線を送ってる事に気付きはしなかった。
＊
わらわらと集まる人、人、人。それは勿論転校生の佐藤さんが引き付けたクラスの人で、先程から凄い量の質問をされている。
特に困った様子も無く質問に答えていく佐藤さんは、聖徳太子のようで。早速沢山の友達を作っていた。こりゃ男子惚れるな。
そんな私はと言うと、
「幸助〜、あったかーい」
「Aだってあったかいっすよ〜?」
幸助と抱き締め合って愛を確認の恒例行事。おでこに当てられた暖かい幸助の唇から愛が伝わってきた。勿論その周りにつぼみちゃんと鹿野くんも居る訳なのです。
「ねえ、」
誰かに声を掛けられ、反射的に振り向いた先には、ニコニコ笑う佐藤さんの姿があったのだ。
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真ん中さん - そのあとが気になります!!! (2017年10月19日 23時) (
レス) id: c98b21a52a (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - ルドリアさん» ありがとうございます！ (2015年8月7日 0時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
ルドリア - 完結おめでとうございます！ (2015年8月7日 0時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
ルドリア - 実は杏樹さん宛のメッセージを「羽」に書いたんですよ。よかったらどうぞ。 (2015年7月17日 13時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - ルドリアさん» 読んでくださってありがとうございます!!是非読ませていただきますね!! (2015年7月17日 12時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小泉 海砂 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2015年7月16日 19時
