＃第三章…愛の場所＃５ ページ19
＊＊＊
＿カラン…ッ
「ッ…!
((まずい…!))」
「おい!
誰か居るのか…!?」
タスクの隠れているドラム缶の隣にあった小さな鉄パイプの端が、錆びた黒々しい階段に当たり音を立ててしまった。
思わず後退りしてしまい、音こそは立たなかったものの、完全に人の気配を感じ取られただろう。
「……いいわ、早く取引を終わらせましょ?
長居は無用よ。」
「ああ、…金は受け取った。」
「次は来週。よろしくね?」
またしても逮捕する事が出来なかった。タスクは拳を握り締め、何も出来なかった事を悔いる。いつからこんなに臆病になったのだろうか。
昔の自分なら、命令など聞かずにその場その場で動いていたかもしれない。こんなんじゃ、何も守れない。何も救えない。そんな想いが脳内に駆け巡る。
「…ハァ……」
「……んふっ…!
そこに居るのでしょ?バディポリスさんっ。」
「……っな…」
「また会いに来てくれたのォ?
やっぱり、空音の事が好きなのでしょ…?
毎回捕まえないのも、空音を独り占めしたいからよね…!」
顔こそ見えていないものの、相手には自分の居場所が分かっているようだった。毎回このような言葉を浴びせられる、とてつもなく不愉快なタスクは、今すぐにでも空音を逮捕しようとしてしまいそうだった。
「ねェ…」
とうとう空音とタスクが対面する。必死に気配を消していたが、この女には分かってしまったようだ。
こんな時でも、((目の前に居るのがAだったら良いのに…))と内心Aの事でいっぱいだった。
＊＊＊
空音とは、嘘偽りを言う、嘘吐きと言う意味です。
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ハルカ - 杏ちゃん、タスクと主人公たちが、幸せに暮らすお話になるように、頑張ってね(*^^*)応援してるよ(*^^*) (2015年5月5日 12時) (
レス) id: e020a9b5b3 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - セブンさん» ありがとーっっ!!!頑張るよ! (2015年5月4日 22時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
セブン - おおぅ怖ぇ…。空音怖ぇ…(・д・||)なんちゅー女だ……。おぉ怖い怖い。話ズレたけど、杏ちゃんガンバ!!!!!!応援しまくるにゃ!!ファイトーッ!!!!! (2015年5月4日 22時) (レス) id: 2b8c9a42df (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - おんぷ♪さん» ありがとうございますっっ!!そう言われると嬉しいですっ!!! (2015年5月4日 21時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ♪(プロフ) - とても面白いです！続きが楽しみです！ (2015年5月4日 21時) (レス) id: 53b2ef5718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽杏樹 | 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2015年4月26日 10時
