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22ページ From:俺 ページ23

結果発表の準備を済ませた俺達は、
全てのグループが戻ってくるのを待っていた。
既に戻ってきていたグループの表情を見るに、
相当楽しんでくれていた様で嬉しくなる。
ここまで頑張ってきて良かったな。
理華さんのグループも戻ってきた様だ。
彼女は俺を見付けると、こちらに向かってニコリと微笑んだ。
俺も微笑み返す。彼女がはっとなってグループの列に向かった。
彼女のその様子にどこか子どもらしさを感じて、
何故か俺まで恥ずかしい気持ちになった。

む「なぞなぞ大会のー!けええええっか、はああああっぴょおおおお!」
命でも削りそうな大声を張り上げるむつー先生。
少しはマイクの音質と性能を信じて欲しい。
む「…げほっ、げほっ。」
ほら、噎せた。
それもマイクに拾われている為、ホール中から笑いが溢れた。
ブンブン先生が慌てて彼の背中を擦る。
どうにか落ち着き、やっと話し出した。
む「皆揃ったので、結果発表に移りまーす。
第三位は、二十四問正解の十二班!」
その声の後にホール内にいる全員で、呼ばれた班の生徒達に拍手を送る。
拍手を受ける彼らもどこか嬉しそうだ。
その後も淡々とランキングが発表されるが、
理華さんがいるグループが呼ばれる事は無かった。
む「これで第一回目のレクリエーションを終了します。
第二回目は午後六時にこの外のキャンプスペースで行うので、
それまでは自由時間とします。
プリントは各自で担当の先生に渡してね。
ここに来た時に一緒のバスに乗っていた先生が
担当になるから、
渡す時に間違えない様に!じゃないと俺らが混乱するから!
じゃあ一旦解散!午後六時には間に合う様に行動しろよ!」
こうして最初のレクリエーションは、笑顔に包まれながら終わりを迎えた。

次の準備まで時間があるので、キャンプスペースを見ておこうかな。
そう思って歩き出そうとした所で、誰かが俺にぶつかってきた。
ぽ「今暇?」
や「何その軽い一言。まあ暇やけどさ。」
ぽ「ちょっと喋らない?富山ブラック飲みながらさ。」
や「…味のジュースって付けえよ。」
何もそのまま持ってきてる訳や無いやろ。
や「ジュース取りに行くけどどうする?待っとる?」
ぽ「んー、着いてくー。
先生が泊まるバンガローがどんなんか気になる。」
生徒が泊まる所と変わらんと思うけどな。
ぽずを伴って、キャンプスペースとは反対方向の
バンガローに向かって歩き出す。
先に俺だけ中に入り、ぽずを待つ。
すぐに奴は、ジュースを手に中に入ってきた。

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作者名:螢羅(K-Ra) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月19日 21時

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