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〜〜〜とある二人の会話〜〜〜
ぽ「あ、ぼくらの所よりちょっと広い。」
や「内装は変わらんやろ。適当に座りよ。」
ぽ「じゃあ先生の隣ー。…この仕切り邪魔。」
や「寝床分けるのに必要やから邪魔や無いの。」
ぽ「じゃあ前に座る。これなら文句無いやろ?」
や「文句言ったんはぽずやろ。」
や「にしても濃いな、このジュース。
飲み切れるかな。」
ぽ「…ねえ。」
や「何?」
ぽ「見たよ。」
や「何を?」
ぽ「林間学校の前の日の放課後に、剣持さんと一緒にいた所。」
や「…それが?」
ぽ「それがや無いよ、キスしてた癖に。」
や「…見てたん?」
ぽ「見ちゃったの!
先生に訊きたい事があるから先生の教室行ったら、先生と剣持さんが…!」
や「……。」
ぽ「黙ってないで何か言ってよ。違うなら違うって言ってよ…!」
や「…ぽずの前で嘘を吐くのは嫌やから、本当の事を言うね。
俺と理華さん…剣持さんは、付き合ってる。」
ぽ「…っ!」
や「ずっと隠してたけど、やっぱりぽずには分かってたんやね。
もし皆に言ってスッキリするなら、言いふらして良いよ。」
ぽ「そんなのでスッキリする訳無いやろ。ぼくも、やんわりも。
それにぼくがそんな事したら、
入学した時にした約束を破る事になるじゃん…!」
や「…まだ覚えてたんやね。俺も覚えてるよ。」
ぽ「じゃあ何で剣持さんと…、生徒とそんな関係になっちゃうの!?
ぼく、今のやんわりが分かんない…。
今まで気付かなかったぼくもぼくだけど、
生徒を好きになっちゃうやんわりの気持ちが分かんないよ…!」
や「本当に、裏切ってごめん。」
ぽ「謝って済む問題や無いやろ…!
バレたら学校辞めないといけないんだよ…!?
やんわりがいなくなったら、ぼくもこの高校にいる意味が無くなる…。」
や「…気が付いたら、好きになってた。
それまでは、俺からすれば一人の生徒だったのに。」
ぽ「正当化しようとしないで!
やんわりは今、先生として最低の事をしてるんよ…!」
や「分かってるよ、俺が一番…。でも、今更元には戻れんよ…。」
ぽ「……ばか、馬鹿っ…!」
や「……。」
ぽ「…変なの。ぼくやんわりの事を
嫌いになりたいのに、まだ友達やと思ってる。」
や「ぽず…。」
ぽ「だから、誰かに言いふらすなんて絶対せんよ。
まだやんわりとの約束、果たしてないもん。」
や「ごめんね。こんな、望んでない事…。」
ぽ「本当だよ、やんわりのばか。
…そろそろ出よ、もうすぐで時間だし。」
や「うん、そうやね…。」
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