雪の降る蒼空 ５

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Meguro side







2年ぶりだった

ずっと我慢していた

一応俺まだ23だし、それなりに欲はあるし

まぁよく我慢できたなって(笑)


正直本当に良かったのかって思ったりもしたけど

俺だけが求めてたわけじゃなくて、

彼女も求めてくれたのが分かったから

それが嬉しくて、ほんと幸せだった



目黒｢…好き｣


『私も、大好き』



横で微笑む君が堪らなく愛おしいんだよ



目黒｢なんか俺、久しぶりすぎてめちゃくちゃガッツいた奴じゃん

大丈夫？｣


『元気だったもんね

さすがに腰いたい…』


目黒｢ん〜、疲れた(笑)

やっぱり学生の時より老いを感じるわ｣



あの頃は若かったんだな、俺ら



目黒｢3回はさすがにキツいか｣


『キツいね、久しぶりだったからかもしれないけど』


目黒｢でも前よりもなんか、満たされた感じ

お互い好きって分かってるから、すごい安心したのかも｣


『うん

気持ちを伝えるって大事だね』



彼女への好きが募っていく

Aを好きになった俺、センス良いなぁとか考えてしまう



目黒｢ね、ご飯なに作ってくれたの？｣


『ハンバーグとチーズケーキだよ』


目黒｢え、ケーキ作ったの？｣


『今年バレンタイン作ってなかったから丁度いいかなって

蓮くんチーズ好きだし』



いや可愛すぎない？

雑誌の取材で今年は誰にもバレンタイン渡さないって言ってたの、俺知ってるからね？



目黒｢もっかい抱いていい？｣


『どういう思考回路で今の会話からその言葉出るの？』


目黒｢割りと真面目に言ったんだけど｣


『………ご飯食べよ？遅くなっちゃったけど』




もう2時前

でもお腹は空いてるし

服を着て、ベッドから降りてリビングへ行くことになった



目黒｢ね、風呂一緒に入ろうよ｣


『え、やだ…恥ずかしい』


目黒｢一緒に入ったことないじゃん｣


『そうだけど…』


目黒｢ご飯食べたら入ろうね｣



温めたご飯をふたりで食べて

7年間で初めて一緒に風呂に入って

気付けば明け方になっていた



目黒｢今日仕事何時から？｣


『YouTubeの撮影が12時半からで打ち合わせは16時から』


目黒｢A生放送は？｣


『TBSで9時半からだった気がする

途中からラストまでの出演だから』


目黒｢じゃあもう寝よ｣



お互いがお互いを繋ぎ止めるための行為だった5年間とは違う

今は、思いを伝え合うものの1つ


腕の中の温もりを感じられる


それだけで胸がいっぱいだよ









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