僕の彼女 (ページ10)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:114,786 hit

ニカちゃんの楽しみページ10

日々近づいて来るライブの日

今回も俺はミツと一緒に構成を担当させて貰ってるんだけど、自分たちの考えたライブがどんどん形になっていくのは、緊張もするけどワクワクも増えていくよね

で、やっぱりね、リハが進むと共に、確認とか相談とかメンバーとの絡みが増えていく訳ですよ

それは、ミツも同じ事で…

俺はライブのリハ中、楽しみにしてる事があんの

「藤ヶ谷、この曲からの…」

ほら、始まった

「あぁ…それは…」

「ん、だよな。じゃあ…」

ガヤとミツの密談

いや、もちろん内緒話してる訳じゃない

けど、大勢のスタッフが行き来する広い空間

お互いの言葉をきちんと拾おうとして、ミツがちょっと背伸びをして、ガヤは少し首を傾ける…

その姿が何だか内緒話してるカップルみたいで可愛いんだ

2人で顔寄せながら、資料見て

同じタイミングで指差したり、腕組んだり

客席を見渡して笑い合って、またコショコショ内緒話

「千賀、あの二人またやってるよ。」

「なんか、癒されるよねぇ。」

「くくっ…やっぱミツ、ちっせぇ」

「あの身長差が絶妙に可愛いんだよね～。」

千賀も二人の絡みを密かに楽しみにしてて、こうして見付けては二人で癒されてる

よこーさんやタマも、ミツとは身長差有りまくりで、

同じようにミツが背伸びしたり、二人が首を傾げてたりするんだけど、

俺達が萌える事は無い

なんでかなぁ…

スタッフさん達は、二人が付き合ってる事はもちろん知らない

表向きは、あくまでクールでドライな二人

だから、ふとした瞬間に隠れるように小さく笑いあってたり、仲の良い恋人の顔を見ちゃったりすると、何だか色んな意味でキュンとすんだよね…

「ニカ、さっき藤ヶ谷と…」

「ラブラブしてたね」

「はぁ？してねぇわ。」

「俺と千賀にはそう見えました。」

「目、おかしいんじゃねぇの？病院行け、病院。」

…可愛くないわぁ

「ニカ、さっき北山と…」

「ラブラブしてたやつ？」

「うん。」

「否定しろや！」

「素直じゃないんだよ、お宅の彼女さん。」

「んふふ。」

「でもそんなところも可愛い、って顔してる。」

「分かってるねぇ、ニカ。」

「でしょ？」

「勝手に言ってろ！///」

顔真っ赤にして、拗ねてるミツ

うん、俺達が好きなのはこういう表情

やっぱ、ミツの可愛さはガヤが相手じゃなきゃ、引き出せないんだよなぁ…♪

.