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甘い幸せ ページ9

撮影を終えて楽屋に戻ると

『撮影スタッフさんから差し入れです。』

メモと一緒に大きな箱がテーブルの上に置かれていた





「何かな…」





箱をそっと開けてみると、そこには色とりどりのケーキ





「うわぁ///美味しそう!」





食べたいな…

けど、皆まだ撮影してるしな…





葛藤すればするほど、箱の中のケーキたちは、俺を誘ってくる





「んぅ…。早く食べて〜って言ってるぅ…」





じーっと箱の中を見つめていたら、後ろでカチャリとドアの開く音がした





「…お疲れ。」

「おう。……どした?」

「…これ…。」





箱を指差すと、興味津々の笑顔で箱を覗く





「おっ、ケーキじゃん!」

「うん…」

「???…食べないの?」

「…皆帰って来てからって思って…」





チラリとドアの方に目をやると、ひろにくすっと笑われた





「食べたいんだろ?皆まだスタジオだから、暫く帰って来ないよ。」

「うー。」

「先に食っちゃおうぜ!」





甘いケーキはどちらかと言えば、苦手なひろ

なのに楽しそうに箱に手を伸ばしてる





「太輔、どれ食うんだ?」

「え?えーっと…」

「これ、好きなんじゃね?」

「んふふ。うん。」

「じゃあ、太輔はこれ、っと…俺は…」

「え…ひろも食べるの?」

「うん。…ダメだった?」

「いや、いいんだけど…」

「ん?」

「ひろ、それ甘いよ?…苦手、でしょ?」

「あぁ…」





って苦笑いしながら、小さめのケーキを手に取った





「別に嫌いな訳でも、食べられない訳でもないし。太輔と一緒に食べるもんは、何でも美味いからな(笑)」





分かってる

俺が一人で食べるの寂しいなって思ったの、分かってくれたんでしょ?





「ん、美味い!太輔のも美味いか?」

「うん!食べてみる?」

「うん。俺のも食ってみ?」





好きなものを食べられる事は幸せだ

好きな人と一緒に食べられるのは、もっと幸せだ

そこに好きな人の愛を感じられると、幸せは最上級になる





「あれ?差し入れ、1個多くね?」

「あ、ホントだ…」

「……皆が帰って来ないうちに、二人で食っちまおうか?」

「んふふ。バレたら皆怒るよ?」

「バレねぇよ。太輔が言わなきゃな。」

「よし、二人の秘密にしよう。」

「おし、交渉成立。俺らは共犯だかんな。」





イヒヒって笑うひろと、半分こ





「ただい…あれ?二人で何食べてんの?」

「やべっ…太輔、早く食えっ!」

「んぐぐっ…」






.

ニカちゃんの楽しみ→←過保護…?



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作者名:MISA | 作成日時:2018年10月18日 11時

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