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「おはよう。」
「おっ、ガヤおはよう。」
「おはよう、ガヤ。ちゃんとガヤの指定席空けてるからね〜。」
「おぉ、サンキュー。」
北山に想いを伝えた翌日
ちょうどメンバーでの仕事が入っていて、俺は皆に北山に想いを告白した事をカミングアウトした
そしてその上で、何も知らないフリでそっと俺達を見守って欲しいとお願いした
北山は恥ずかしがり屋だし、北山の心にある深い傷は時間をかけてゆっくりと見守りながら癒す方が良いと思ったから
メンバー達は皆、俺の気持ちを理解して、本当に何も変わらない様子で接してくれた
俺はと言うと、皆に理解して貰えたことで吹っ切れたのか、今まであんなにも抵抗があったのに、徐々に北山に近付いていき…
今では開き直ったかのように、北山の傍にいる
北山は当然その事に、違和感ありまくりの様で…
「おはよ、北山。」
「……おはよ。」
ちらっと俺を見るだけで、また手元の雑誌に視線を移す
北山から話しかけられることは、ほぼ無いに等しい
だから俺も、ただ黙って北山の様子を見てたりするんだけど
「あの…」
「ん?何?」
「……見過ぎなんですけど…」
「…イヤ?」
「…嫌って言うか…。集中できません…。」
「集中?何に?」
「…」
「その雑誌、そんなに興味深い事書いてあんの?」
「……いや、そう言う事じゃなくて…」
「ん?」
「お前、やっぱ天然だな…」
「……照れてんの?」
「お前ね…」
「だって北山の事、気になるし…見てたいんだもん。」
「…/// …良くそう言う恥ずかしい事言えるね。」
「言ったでしょ?想いを伝えていくって。」
「ちょっ…」
「大丈夫!仲良き事は幸せかな、ってね!」
「……若干間違ってるけどな…」
「皆、俺達が仲良くしてたら喜んでくれるよ。」
「…」
「ってか、そろそろ慣れてくれてもいいと俺は思うけどねぇ。」
「……慣れるわけねぇだろ…」
「好きだよ、北山。」
「……///……有言実行…さすがですね、藤ヶ谷さん…」
「んふふ。ありがとう。」
「俺は嫌味で言ってんのっ!///」
少しずつで良い
こんな風に北山が笑ってる日が続けば…
北山の隣にいるこの風景が日常になっていけば…
そんな風に…いつも願ってる
.
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作者名:MISA | 作成日時:2017年12月7日 13時