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あの企画から2週間…

北山は今日もいつも通りの笑顔を見せながら、仕事に入っている

もちろん俺ともいつも通り…一定の距離を置いて、絡んでくる事は無い

当然、あの時の事も聞けないままだ





「ミツ、ちっちぇ(笑)」

「あはは。ホントだ。たまと横尾さんの間に立つと余計目立つよね〜。」





二組に分かれての撮影

俺達は3人の撮影現場を観察している





たまとわたに頭を撫でられて、北山はちょっと拗ねたフリ…

良く見る光景だ

なのに…どうもあの日から北山の事が気になって、気が付くと北山の事を目で追ったり考えたりしている





なんだったんだろう…あの日の涙は…

そして、あの言葉の意味は…





「ガヤさん?……ガヤさんっ!」

「…ん…?…あ、あぁ、ごめん、何か言った?」

「どうしたの?ぼんやりして。」

「いや…ちょっと眠かっただけ。」

「大丈夫?もしかして、昨日眠れてない?」

「いや、めちゃくちゃ寝た。寝すぎて眠いのかな?」





笑って誤魔化すと、健永がつられて笑う

こういう時、健永の笑顔に救われる…





「んははは、ミツ、後ろに行ったら見えないじゃん。」





ふざけた渉とたまに真正面に立たれ、すっぽりと隠されてしまう北山を見てニカが笑う

ぴょんぴょんと跳ねて顔を出そうとする北山を見て思わず





「ホント、ちいせぇ…」





と呟いてしまった





「んふふ。なんか、可愛いよねぇ、キタミツって。」

「最年長なのに、守ってあげたくなっちゃうよね。」

「小さいのに、誰よりも頑張ってくれてるもんね。」

「だな。」





3人の北山を見る目が優しい

弟達にこんな風に想って貰えるのは、北山のメンバーに対する想いを皆が感じているから…





「…あのちっちゃい背中にどんだけでっかい荷物背負ってんだろうな…」

「んー、多分俺らじゃ背負いきれない位だろうね。」

「そうだね…。ミツは背負った荷物を下ろせずに、そのままどんどん背負っちゃうからね…。」



弟達はしみじみと言う

真っ直ぐに北山を見つめたまま…





「最近さ…北山が、思い詰めてるように見えるんだけど…何か知ってる?」





本当は自分で心の中のもやもやの原因を見付けたかったけれど、もう限界

弟達に助けを求めてみる

けれど





「うーん。ミツはそういう弱音は俺達には吐かないからなぁ。」

「そっか。」





ある意味、想像通りの答えが返ってきた






.

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作者名:MISA | 作成日時:2017年12月7日 13時

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