第15話 ページ17
エレベーターが7階に着く音がすると同時にドアが開き、廊下にでる。
「こりゃぁーいいマンションですなぁ。家賃、結構するでしょ?」
ほんと、おじさまの言う通りだわー。こんなマンションに暮らしてみたい。
「ええ、まあ。あ、でも親のスネをかじって兄と2人で住んでいたので……あの、もうこの辺で結構ですよ。誰も待ち伏せしていないことは分かりましたし…。」
「そ、そうですな。」
「じゃあ、私達はここで……」
樫塚さんがそう言ったため、帰ろうとすると
「あぁあぁあぁあぁあぁあ、トイレ行くの忘れてたぁ!どうしよう!漏れちゃうよぉ!お、お姉さん、トイレ、トイレ!トイレ貸して!お願い!もう、我慢できないぃぃ…」
「え、ええ、ちょっと待ってね。」
でたよ。
はぁ、この人怪しいのかよ。巻き込むなよ!
私いるだろ!せめて、私を家に帰してからにしてくれ!
そう思っている間にドアを開けてもらってトイレに向かっていく弟。
はぁ、早く帰りたい。
なんか、異臭するし……
でもま、弟だけならそんなにかからないはず!
「あのぉ〜、すいません…。実は自分も我慢してまして…」
安室さんんんんんんんんんん!!!ねえ!明らかに異臭してるんだよ、この部屋!玄関でも分かるぐらいの異臭だよ?
私、そんな部屋に長居したくないよ!
てかすぐそこにコンビニあるじゃん!
と思っていたら……
「お、おれも……」
おじさまぁぁぁぁぁぁぁ!嘘でしょ!?ねえ!2人して!
なんなの!?ひどくない!?嫌がらせか!?
「もぉ…」
「蘭ちゃん、諦めよう。男はこんなやつらなんだから…」
「?は、はい…。」
もう知らん。諦めた。巻き込まれるのは確定したし、ならもう諦める。決めた。弟に協力してとっとと事件を解決する。よし、そうしよう。
それが一番はやい。
だが、説教はするぞ、弟よ。
「じゃあ、皆さん少し寄っていきます?お茶ぐらいしかだせませんけど…」
「すいません。けいさん…」
「いえいえ、仕方ないですよ…。」
皆がリビングに入っていく中、最後に中に入った私はトイレのドアの前に立つ。
これから、説教してやる。あんの、バカ弟!
覚悟しときなさい!!
610人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時