第16話 ページ18
皆がリビングに入ってドアを閉めるとキィと外を警戒しながらドアを開ける弟。
私は気配を消していたため、分からなかったのだろう。
私の姿を見た途端嫌な顔をする弟。
「げっ、姉ちゃん……」
「あんたねぇ、いかにも死体隠されてますって部屋になんで入るわけ!?そもそも、トイレ行きたいのなんて嘘でしょ?いつも言ってるよね?私を事件に巻き込むなって、あなたは事件ホイホイなの?そして、これからこの家の中漁るんでしょ。そうはさせないわよ。人の家の中漁るなんて行儀の悪い。第一、あなたは詮索しすぎなのよ。てか、なんであんたといるだけで私が事件に巻き込まれなきゃいけないのよ。人のこと詮索する前に自分のその体質と性格何とかしなさいよ!」
一息でここまで言う。
あ、なんかスッキリしちゃった。
無言で私を見てくる弟。
「……」
「返事は?」
「善処します。」
「善処ねぇ……?あんた、前もそう言ってたわよね?全く善処されてない気がするんだけど?で、返事は?」
「はい。……この事件が終わったら気をつけます。」
「はぁ……。漁るんならバレないようにやりなさいよ。今回だけだからね!」
「っしゃぁ!」
おい、ガッツポーズすんなや。
溜息をつきながらそう言った途端笑顔になった弟を放置してみんなにバレないようにリビングに入ると、
「うそ、もうニュースになってる!」
という蘭ちゃんの声が聞こえてくる。
「みてぇだな。」
「うわ、マスコミって怖いねぇ……」
「あ、やば。お母さん、心配してるよ!携帯の電源切ってたから……。……もしもし?」
携帯の電源をつけた途端電話がかかってきたらしい蘭ちゃんはそっちの受け応えをしていた。
あー、沖矢さんも心配してるだろうなぁ…メール入れとこ。
そう思い、携帯の電源をつけると、途端に沖矢さんから電話がかかってくる。
「もしもし?美桜さんですか?」
「あ、はい!どうしましたか?」
「いえ、帰りが少し遅いのと、毛利探偵事務所で発砲事件があったと聞いたので…今は毛利さんやボウや達と一緒にいるんですか?」
「あ、はい。そうです!ザザッ、今、皆と一緒で…」
そこまで言った途端安室さんに携帯をとられ、通話を切られた。
「え?」
「けいさん、もしかしたらこの部屋盗聴されているかもしれません。」
「ええっ!?」
「え、嘘ですよね!?」
まさか盗聴されてるとは……
でも、なんでわかったんだろう?
そう思った私は安室さんに聞くことにした。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時