ただのオタク【VOISING】３

第百七話　　 ページ21

「それでですね、すとぷりのメンバーで皆様の歌の指導をと考えていまして」


はい？

もうこれ以上言われたら私頭パンクするよ？

なんだって？すとぷりの方々が私らの歌の指導？


「一週間後、○○スタジオでお待ちしています。」


あああ知らない間に話が進んでる…

もう確定なのか？そうなのか？

ヤバイ最近色々ありすぎてキャラ崩壊が…


「では、僕はこれで。Aさん、また一週間後。」


るぅとさんが去っていって、しばらく動けなかった。

ようやく少し落ち着いてゆるゆるとないこさんに視線を移す。

にこっ


「あのですね、」

「うんうん。Aちゃんも早く歌い手デビューしたいって言ってたでしょ？」

「そうですけどぉ…」


いきなりすぎる…！

まだ心の準備が、


「確かに、普通のグループだったらもっと時間をかけた方がいいよ。
それにね、今から断るってこともできる。」

「なら…」

「でも、あぷともは、メンバーがいつどうなるか分からない。
Aちゃんだって、」


ないこさんはそこで言葉を止めたけど、その続きは想像できた。

私は、明日生きているか分からない。


「それなら、リスナーさんに成長過程を見せることもありじゃないいかな。」



















「ないこさん。私……」

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ラッキーメンバー

雨乃こさめくん

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