気がついたらeidolon 4

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恐る恐る窓から身を乗り出して、窓枠の上に捕まる。
うぉ、俺ベビだったよ！
座席にゃ座ってられない。
だって足りねぇもん、足の長さじゃねぇよ、全体的にだ！！
まぁ、大人になっても色々足りねぇが･･･って、おい！


でも窓枠に座って窓枠の上につかまって･･･


｢ふぅーーーーーー！いぇーーーーー！｣


やべぇ、なんだこりゃ、楽しいじゃねぇか！


｢おう、みつもノリノリだぜえ！俺もノリノリだぜぇーー！｣


うん、ニカ、楽しいね。
常識人じゃないって決めつけて悪かったな。
俺、割とこういうの･･･


好きだわ。


｢だろ？この本体にもみちゅ自身にも保護魔法かかってるから、何があっても平気だって。お前ら、楽しめぇーーーー！！！｣


鳳凰様、マジ男前、かっこよすぎかっ！！
いぇーーーー、楽しむぜぇ！
声出してくぜえ！！


｢ふぉー！こういうのは好きですかー？？｣


え？ニカ？何？


｢こういうのは好きですかー？？｣


え、これ、俺たち答えなきゃダメなやつ？


｢俺は大好きですーー！！｣


おい、どこぞのコンサートかっ！？
でもいい、そのノリ嫌いじゃねぇ！


片腕をあげて、いえーーーー！とポーズを取ったところで･･･
俺の危険センサーが反応した。


｢あ、まぢゅい･･･｣


え？バランス崩して車から放り出されたんだろ？って。
ちげぇよ！
タイスケの気配だよ！！


｢あー、タイスケ怒ってるねぇ｣


俺と同じように箱乗りしてるユウタも残念そうに呟く。
慌てて車の中に戻ろうと思ったのに･･･

はい、きましたよ、安定の。


ピンクの魔方陣。


ですよねー、そうなりますよねー。
ピンクの魔方陣に乗せられてタイスケの元に連れていかれる。


｢さて、チャーマ、説明してもらおうか？｣


うぅ･･････ドリフト初体験よりも怖いやつ･･･
しかもワタルも怖い顔してますけど･･･


｢うーた、まほ、かけりゅ、ちた。きちゃーま、らいじょーぶ｣


必死でアピールするも、タイスケのその冷たい目で言われている。


お前は馬鹿か？馬鹿なのか？


と。
いや･･･うん、馬鹿です･･･

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