気がついたらeidolon 4

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くっそーーーー！！！
マジ舐めんなっ！！
腐っても俺は召喚獣だ！
それもこの国1番の魔力量と言われている、第1王子の召喚獣なんだ！！


そう強がってみたって、俺はタイスケの眠りの魔法にかかって寝てしまっていたわけで。
それもどのくらい眠っていたかなんて、ぜーんぜんわかんない。
流石にまずい、一体どうなったんだかわかんない。
俺の目が覚めたということは･･･
タイスケ達が帰ってきたとそう思っていいのか？


部屋の中を探してみるけど、タイスケが帰ってきた形跡はなし。
かと言ってこの部屋を出ようと頑張ってみたんだけど･･･


出入口はどこ？？？


俺は何故かいつも出入りしていたはずの、この部屋の扉を見つけることが出来なかったのだ。
また魔法かよ･･･
俺が目を覚まして追いかけてこないように･･･ってことだよな。
そこまでガッツリ策を凝らして行くなんて、あの短時間でよくできたな。
そこはやっぱり、第1王子だな。
色んなことを瞬時に想定して対策するなんて完璧じゃねぇか。


ってそこ、感心してる場合じゃなくてだね。
あの契約者と召喚獣の竜は今どうしているのか･･･
そしてタイスケとワタルとニカ、ユウタとケントが今どこにいて、なにをしているのか･･･
それを把握したいのに、全くできてないこの事実。


くっそー！！マジなんなわけっ！？
壁に耳を当てても何の音もしない。
窓から外を見ようとしても、多分本当の景色じゃなくて。
要はあれだ、完全に色々とシャットダウンされた部屋に閉じ込められたってことだよな。


これはアレか？
とある少年の事件簿か？
それとも闇の組織に薬を飲まされて小さくなった少年の物語か？
それとも狩りの試験を受ける少年のお話か？


自分でなんとかしなきゃいけなければいけないほど、現実逃避をしてしまう。
でもこれは俺にとって現実で、絶対にどうにかしなきゃいけない案件なんだ。
目をぎゅっと瞑って集中する。
俺はどうしたらいいんだ？
何をするべきなんだ？

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